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まえがき
こんにちは、さつま芋です。
FX講師の中には「勝てる」「負ける」といった大雑把な表現を使う方も多いですが、実際の運用は利益率などで語るべきです。
反例を挙げれば、100万円を失うかもしれない勝負で利益が僅か1万円(利益率1%)では、勝っても商売としては成り立ちません。
つまり、ただ勝つだけでは、それは趣味の範疇にとどまり、実務としてのトレードとは言えません。
多くのFX講師は単に勝つことばかり強調しますが、もう少し実践に即した形でFXを考えてみたいと思います。
思考実験
今回の設定は、利確は10ピプス、損切りは9ピプスです。
このトレードに、スプレッドとスリッページの合計0.5ピプスのコストを負担します。
すると、実質的には利確9.5ピプス、損切り9.5ピプスの勝負になります。
この条件では損益比1倍ですから、引き分け(損益分岐点)となる勝率は50%です。
次に、利益率15%(飲食店並み?)を目標として考えます。
損益比は1倍なので、目標となる勝率は約53.5%と求められます。
1.15 = Win_Rate / (1 - Win_Rate)
∴ Win_Rate = 0.5349
もし勝率53.5%を下回る場合、利益率15%に未達となります。
ちなみに、勝率53.5%でトレードごとの許容損失を0.1%として月間1,000回のスキャルピングを行ったとき、月利率は7%となります。
トレードアイランドの上級者と比べても大きな差はないと言えます。
過去検証
試しに上の設定で過去検証をしてみました。
ドル円のヒストリカルチャート(2025-07-28~2025-08-13)を使って、1分足の高値安値のブレイクアウト戦略を調べました。

| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 総取引数 | 849 |
| 勝率 | 52.53% |
| 平均損益 (pips) | 0.48 |
| 合計損益 (pips) | 408.5 |
| 平均保有時間 (秒) | 1611.1 |
| 最大連勝数 | 9 |
| 最大連敗数 | 10 |
| 最大ドローダウン (pips) | -266.0 |
勝率52.53%ですから勝ち越してはいますが、残念ながら目標とした約53.5%の勝率には届いていません。
つまり、利益率15%は達成していません。
念のため補足しておきます。
ロット(取引量)を増やせば確かに利益額は大きくなりますが、利益率そのものが向上するわけではありません。
料理で例えるならば、量を増やしても味が良くなるわけではない、という感じです。
100万円の利益を得ても、1億円を失うかもしれない勝負(利益率1%)のままでは、勝っても商売としては成り立ちません。
余談
FX業界には「勝てるようになりさえすれば大成功できる」といった夢を売る講師が多く、そのような演出が目立ちます。
しかし、FXは他の業種のように特別な設備こそ必要ありませんが、高い利益率を安定して得られる人はごくわずかです。
まるで、予約が殺到してなかなか入れない超人気店のような存在と言えるでしょう。
こうした背景もあり、多くのFX講師はトレードそのものよりも、配信や講演活動に力を注いでいると考えられます。
あとがき
数字の羅列にうんざりする人もいるかもしれません。
しかし、FXを「商売」として捉えるなら、数字を軽視するのは極めて危険です。
たとえば飲食店で、「人通りが多いから出店すれば儲かりそう」という感覚だけでは経営は成り立ちません。
「雨の日でも一日〇人の来客が見込め、客単価は△円、原価率は…」といった具体的な試算がなければ、それは単なる空想にすぎません。
皮肉に聞こえるかもしれませんが、「このチャートパターンのときは上がる可能性が高い」と、根拠となる数字も示さず感覚だけで語るFX講師には、その力量を疑ってかかるほうが賢明です。
そのような大雑把な感覚で存続できる商売なんて、一般的には存在しないと思います。
以上、さつま芋でした。