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【FX雑談】魅力的すぎるトレード論

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まえがき

こんにちは、さつま芋です。

 

あるFX講師の話が、あまりに魅力的だったので、考察してみたいと思います。

 

 

動画の内容

『堅実に増やす。pipsで生きるトレード論』として以下の内容が語られていました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=3RZ9hqKBO58

 

トレード戦略と実績:

  • 通貨強弱やエリオット波動を取り入れ、スイングトレードに移行 [06:07]。
  • トレンドフォローを基本とし、月に数回のトレードで年間約2000pips、月平均200pipsの安定した値幅を獲得できることを発見 [06:24]。

金管理とシミュレーション:

  • 一定のピップ数を安定して稼ぐ能力を身につければ、ロットサイズを増やすことで獲得金額を増やせると言及 [08:04]。
  • 具体的な証拠金とロットのシミュレーション例を提示(例:証拠金10万円で1万通貨、月2万円の利益) [08:17]。

 

注意点

「堅実」や「安定」という言葉が魅力的すぎるトレード論ですが、残念ながら全て自己申告です。

 

安定性を掲げながらも、肝心のドローダウンに触れない点が異様です。

 

どんなに優れたトレーダーでも、ドローダウンは必ず発生します。

 

年間2,000ピプスを達成する過程で、数ヶ月間にわたる停滞やマイナス月を経験する可能性は高く、「安定」という言葉から受ける印象とは異なる現実があるでしょう。

 

思考実験として、たとえば、勝率40%・損益比2倍(損切り100ピプス、利確200ピプス)という条件で年間に100回のトレードを行った場合を考えます。

 

理論上は合計2000ピプスの値幅を獲得することが可能です。

(勝ち40回 × 200ピプス − 負け60回 × 100ピプス = 2000ピプス)

 

しかし、勝率40%ということは裏を返せば60%の確率で負けることになり、統計的に見ても7回連続で負けるケースは十分に起こり得ます。

 

次に示すヒストグラムは、勝率40%の連敗シミュレーションです。

 

100回の試行を1セットとし、それを10,000セット実施した際に記録された最大連敗数の分布です。

 

 

要するに、年間100回の取引の中では平均的に最大7連敗しうることを意味します。

 

たとえ7連敗という結果でも、「安定」していると評価する余地はありますが、その解釈には少し注意が必要と言えるでしょう。

 

 

補足

特にスイングトレードのような試行回数が少ない取引スタイルでは、偶然にも相場状況に恵まれた可能性は無視できません。

 

月間に数回の取引では10年分でも1,000回程度の記録にしかならず、一般に統計的な有意性をもって「安定して稼げる」と判断するには非常に難しいと言えます。

 

ちなみに、勝率40%という確率が±1.0%以内の誤差で収束するには、理論上9,220回以上の試行が必要になります。

 

不確実な勝負において連勝が続く場面では、「自分の戦略が優れている」「勝てるようになった」と感じがちです。

 

しかし冷静に分析すると、それは統計的に裏付けられた事実ではなく、あくまで感覚的な主観であることも少なくありません。

 

参考までに、トレードアイランドの参加者から安定的に勝っているスイングトレーダーを抽出しました。

 

ユーザーID 総収支 平均取引回数 最大ドローダウン率 平均収益率 活動月数
14488 3,659,403 3.1 -0.047638 0.015526 16
1930 5,440,893 7.1 -0.030558 0.011994 29
2002 3,929,414 9.4 -0.042310 0.012777 29
2094 208,871 14.9 -0.000023 0.023041 29
3229 2,767,930 2.1 -0.028627 0.012470 29
3436 352,199,690 10.1 -0.022756 0.019559 29
5189 2,788,401 8.2 -0.039219 0.015917 28
5561 186,295 3.2 0.000000 0.016432 28
5898 7,409,142 4.5 -0.031422 0.013607 28

 

約1万2千人の参加者の中、安定的に勝っているスイングトレーダーは9名です。(2025/06/30時点)

 

しかも、日本トップレベルのスイングトレーダーで平均収益率(月利率)は1~2%が事実です。

 

残念ながら、安定して稼ぐ能力を身につけたとしても、平均収益率(月利率)の上限は無視できません。

 

 

あとがき

FX講師が触れない不都合な部分を考察してみましたが、こういう現実的なリスクを評価する視点は非常に重要だと思います。

 

「堅実」や「安定」と謳いながらも、トレードアイランドやMyfxbookで成績公開できないところが本音であり実態なのかもしれません。

 

以上、さつま芋でした。

 

 

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