劇場版ポールプリンセス
webアニメのシリーズは未見。60分ほどの劇場版。
前半のストーリー部分はまあそれほど面白くはないが、webアニメシリーズを見ていないので、どういうキャラクターなのかということを何となく把握する用
後半、大会が始まって(ポールダンスの全国大会に出場するという話)、CGのダンスシーンが始まると、俄然良かった。
あ、歌も歌うんですねって感じで、普通のアイドルアニメのCGライブシーンと同様の感じで見れる。ダンスがポールダンスってだけで。ポールダンスって馴染みがないけど、縦軸の動きが加わるので、それの迫力がある。そ、そんな動きできるのって思うこともあるけど。
プリティーシリーズの乙部善弘によるCGで、エフェクトもかっこいい
主人公チーム4人の声優は小倉唯以外知らなかったけど、ライバルチームは、ジョルノ、ちゃんりな、早見沙織という布陣で強い。早見キャラのソロ、剣を振るうダンスでかっこよ。ジョルノキャラは、ちゃんりなキャラとのダブルスとソロ2つあったのだが、ソロの方、男装でマントの演出がよかった。マントの裏地にロゴが刺繍されていて、ラストにそれをたなびかせる。
主人公チームの先生がくぎゅだったのだけど、全然くぎゅだって分からなかった。
主人公チーム、リリアとスバルのダブルスは、衣装に蛍光のパーツがついてて光の残像がでるようになってたり、動きが派手だった。声優が、(失礼ながら)演技力に対して歌がうまくてびっくりした。Wikipedia見てみたら、リリア役の人は声優業もやってる歌手、スバルの人は歌が特技って書いてあった。
映画見終わった後、youtubeで軽くポールダンスを検索してみた。
この作品のモーションキャプチャしたときの動画とかが出てくる。
あと、ポールダンスの大会の動画と、東京バーレスクでのポールダンスの動画とか、あと、世界チャンピオンになった日本人女性を扱ったニュース動画もあったので見てみた。
まず、ポールダンスっていうと、エロな奴でしょ、と思うわけだが、バーレスクの動画はまさにそのイメージ通りの奴で、セクシーな衣装着てお姉さんが踊っている。
しかし、女性の肢体を見せつけるという意味で性的といえば性的だが、動きがアクロバティックすぎるので、そこまでエロいという感じもしないな。
大会の動画はレオタードでやってて、新体操とかそういう系に見える。大会名も「ポールスポーツ」になってた。技決めると会場から歓声みたいなのがあがっていて、『ポールプリンセス』もそういうガヤがあるとよかったかもな、と思った。プリズムショーに毒された見方かもしれないが……。
真面目なこというと、視聴者はポールダンスのことなんて知らないので、「今やったこれはすごい技ですよ」みたいなメタメッセージが欲しかったところはある。
ただ、一方で『ポールプリンセス』は、ポールダンスをかなりアイドルのライブっぽく組み立てているので、ガヤいれても邪魔かな、とも思う。実際にポールダンスの動画を見てみると、『ポールプリンセス』のポールダンスは、ポールを使っていないダンスしている時間も結構長いな、と。これが、ポールダンスに見慣れていない視聴者に対して、見やすくする工夫だったのかも。「あ、普通の歌とダンスじゃんー」と思って見てると、すっとポールに登ったりする。
正直なこと言うと、実写の方が見ててすげー、とはなった。
ポールダンス、エロいショー的なイメージがあったが、競技スポーツ化もしていて世界大会があったり、五輪種目化も目指しているらしい。一方、エクササイズとしての人気も高いらしい。youtubeで検索すると、チャンネルが沢山出てくる。
トラペジウム
公開当時、なんか話題になっていたのは横目でチラチラ見ていたが、最近、配信始まっていたので、そういえば、という感じで見てみた。
アイドルを目指している少女・東ゆうが、しかし、そのことを隠して仲間を探しはじめる。
自分が東高なので、ほかに、南、西、北からそれぞれ女の子を一人ずつ集めていく。
西の高専の子を友達にするために、ロボット作りの手伝いをしたり
4人そろったところで、(北の子がボランティア活動していたためだが)後々のイメージ戦略のために、4人でボランティアを始めたり
そして、テレビが来ることをみこして、観光地でのガイドボランティアを始める。思惑通り、テレビに映ることに成功し、そしてそこから、幸運が重なり、「東西南北(仮)」という素人女子高生ユニットとして、深夜のバラエティ番組のロケ枠に出演することになる。
当初は、4人で楽しんでいたものの、次第に忙しくなっていく中で、もともとアイドル志望でもなんでもなかった他の3人は疲弊していき、東とのギャップが開いていく。
ついに4人のアイドル活動は崩壊し、東のアイドルへの道も途絶えた
が、それは必ずしも4人の友情の終わりではなかった。
公開当時、主人公の東ゆうをめぐって、見る人の好悪が分かれていた、というようなことだったと思うのだけど、
いや、自分は東ちゃん好きだわ。
というか、東西南北(仮)の活動が軌道に乗り始め、事務所所属が決まったのち、SNSの数字やファンレターの数で、東ちゃんだけ数字が悪い、というシーンがでてくるのだけど、
「いや、確かに当初はファン数少ないタイプだけど、活動続ければ絶対ファン増えてくるタイプだよ、東ちゃんは」と心中で思いながら、見ていた。
そもそもアイドルにあたって、なんでそんな迂遠な方法をとったのか、と思っていると、物語の中でも、とある人物が東ちゃんに対して「なんでオーディション受けないの」と聞いてくるシーンがある。この人物に対しては東ちゃんははぐらかすが、ここで、観客に対しては、東ちゃんがかつてオーディションを受けていた全落ちしていたことが明かされる。
自分はアイドルとして受ける要素を持っていない、だからこそ、受けそうな要素を持っている子たちを集めて、それを利用してアイドルになろうとしていたのだ。
ただ、他の3人は別にアイドルやりたかったわけではなく、成り行きでアイドルっぽいことをやることになってしまっただけで、特に、一人は注目が集まることを苦手としていたタイプで、たまったものではないというか。
東ちゃんは東ちゃんで、アイドルは素晴らしいものなので、やってみればみんな必ず楽しくなるはず、という強い思い(込み)があるので、外の3人が疲弊していたことに気づいていなかった。
で、そんな東ちゃんに対しては、結構強い言葉で形容されている感想とかも見かけてきたんだけど、それはまあ、ある面ではオタク特有の誇張もあるんだろうけれど、ただ、実際見てみた感じ、東ちゃんはそこまで異様な人物ではないのでないか、と思った。
彼女は、その行動力・実行力については確かにすごいところがあるのだけど、アイドルになろうとしている(アイドルにさせようとしている)という意図を隠して友人になろうとしたことや、アイドルに対する強い思い込みゆえにほかの3人を追い込んでしまったことは、まあ彼女の失敗ではあるのだけど、どこかありうることだよな、と思えることだと思う。
若さゆえの暴走、と言ってもいいかもしれないし、まあ若さだけに由来することでもないとは思うけれど。
「東西南北(仮)」が崩壊してしまい、アイドルへの道が断たれてしまったと引きこもってしまったゆうが母親に対して泣き崩れると、母親は「そういうところも、そうでないところもあるよ、ゆうには」と声をかけるのだけど、この言葉、親がかける言葉としてこの上なく見事だよね、愛情と距離感のバランスが。
アイドルものとして、歌やダンスのパフォーマンスシーンについて
「東西南北(仮)」で歌う曲は作中に2曲ある。
テレビ番組の枠をもらえた「東西南北(仮)」は、そのまま同じテレビ番組でアイドル化企画に採用され、デビュー曲を与えられる。
その後、事務所所属になり、2曲目のデモが渡される。東ちゃんは、自分たちで作詞する、と意気込み、3人に対しても一緒に作詞するように宿題を渡すが、この頃の3人にはもはやそんな余裕はなし。結局、2曲目は完成せずに「東西南北(仮)」は破綻するのだが、ラストの仲直りの際に、3人は「宿題」を持ち寄り、この曲はひそかに完成する。
ダンスシーンについていうと、
1曲目を練習する日々が、手描きで作画されている。
テレビシリーズだったら絶対止め絵で済まされるやつ。いや、劇場版だとしても、こんなに練習シーンで動かすこと少ないんじゃないだろうか。
それから、番組スタジオ内での初披露のシーン
こちらはCGモデルを使って描かれている。
この曲、なんつーかわりと普通の曲で、まあ悪い曲ではないんだけど、めっちゃ刺さる曲でもない、くらいの塩梅が、なんというかうまいな、と思う。
それから、アイドルアニメにおいて、アイドルのダンスシーンというのは一つのクライマックスであって、終盤におかれることが多いのだけど、この作品においては、大体真ん中らへんにあった、と思う。そして、ダンスシーンはこれ一回で終わる。
そういう意味では、練習シーンなのにやけに動くな、と思ったけれど、映画全体でいうと、そこしか手描きのダンスシーンないから、まあそりゃそこが動くよね、ということになる。
そこがやっぱり面白い作品だと思う。アイドルものであってアイドルものではない。
で、この曲は作中で実はもう1回かかる。
「東西南北(仮)」の破綻後、ゆうが完全に落ち込んで部屋に引きこもっているとき、以前、ボランティアで支援して、アイドルの夢を共有した車椅子少女が、ラジオにリクエストを送っていて、それが流れてくるのである。
これ、くだんのテレビ番組が、番組で使われた歌を何曲かまとめてCDにした、というのがあって、ちゃんとCD音源だなって感じになっていた、と思う。
つまり、スタジオ初披露のシーンで使われたものとは、別音源になっている(完全に別テイクのものを使っているのか、ミックスとかで差をつけたのかはわからないけど)
それから、2曲目なんだけど
こちらは仲直りのシーンで、4人がアカペラで歌うバージョンと、ED曲として流れるバージョンの2つがある。
この2曲目は、「東西南北を/青春切符で旋回中」というサビの歌で、これ、この彼女たちの物語を追ったうえで聞くとすごくぐっとくる曲なんだけど、そういう文脈なしで聞いた場合は、まあそこまでっていう曲だと思う。でも、そこもその塩梅がすごくいいな、と思う。
っていうか、90分の作品の中で、主人公ユニットの曲が2曲っていうのは、まあありうるかな、というところだけど、その2曲がどちらも2バージョンずつある、というのも、なかなかなかなかなんじゃないかな、と思う。
アイドルになろうとしているのに、ロボット作り手伝ったり、ボランティア活動手伝ったり、迂遠なことしてんなーと思いながら見ていると、テレビ局のADに声かけられて以降は、トントン拍子に話が進み、たいぶ、東ちゃんに都合のよい展開が続くなー、と思ったりもしたのだが
そもそも果たして、あれってどういう企画だったんだろう
見ている最中、なんか、ローカル局の番組のような気がしながら見てしまっていたのだけど、まあ、そうではなくあれは一応キー局の番組なんだろうな。
しかし、事務所にも入っていないような完全素人の子たちに、深夜帯とはいえ、突然
レギュラー枠与えたりするものなのだろうか、などはちょっと思ったりもした。
劇中、かなり仕事をしていたようにも見えるが、実際はどうだったのだろう。
期間的には、そこまで長くなかったのではないか。
この物語自体が、たぶん1年間くらいの話で、「東西南北(仮)」としての活動って、夏の終わりくらいから冬の初めくらいまで、だったように見える。とすると、半年もやっていなかったんじゃないか。
かなりあっさり事務所退所できてるけど、まあ、それもそうか、というくらいの短さである。
くるみちゃん(高専の子)とか、あれだけぎゃーってなっちゃって、あのあと、東ちゃんとまた会えるようになるのだろうか、とか思っていたら、わりとあっさり会って仲直りできていて、そこらへんで肩透かしをくらったような感想も当時あったような気がするし、自分もわりと軽いなーと思ったりもしたのだけど
でも、きっと「東西南北(仮)」の活動期間ってそんな長くはなかったんだろうな、と思うと、まあ、高校生にとって決して短くもないかもしれないし、人間関係が決定的に壊れるのに、時間の長さはあまり関係ないかもしれないが、そこまでおかしくないかもしれない、と思った。
見終わった後にアニメ映画『トラペジウム』ネタバレ感想その2 - 蝸牛の翅(つばさ)読んでいたのだけど、
くるみの恩返し説、結構好き
確かに、美嘉を見つけた時のくるみの反応は、彼女にしては不自然。
まあ、お茶に誘ったのはくるみじゃなくて美嘉の方では、と思うけど。そこから、東ちゃんにLINEしてるのはまあ、確かに恩返しだよね。
美嘉は、東ちゃんのファン第一号だったわけだが
真司くんも、東ちゃんファンの一種だよね、あれ。距離の置き方が
10年後、東ちゃんはちゃんとアイドルになっている。(南さん(蘭子)は宣言通り世界を飛び回っていて、美嘉は6歳の子どもがいて第二子妊娠中で、くるみは何らか働いている)
原作者は、元乃木坂で、インタビューでアイドルは最高の職業、だったかな、なんかそういうこと言ってる人
お嬢様である蘭子の声、上しゃまなんだよなー
上しゃま聞くの久しぶりだったけど、上しゃまよかった。
そういえば、くるみは羊宮さんで、羊宮さんって名前は見かけたことあったけどちゃんと認識したことなくて、なるほどーこういう感じかーでした
今度『ワンダンス』の湾田やるんだよなー
あと、最後、エンドロールみてて、ADの古賀さんがシカコで、それは言われてみればって感じだったんだけど、お城のボランティアやってたお爺ちゃんの伊丹さんが内村光良で「え、ウッチャン?ナンデ??」ってなったw
城州ってどのあたりなんだろと思ったら、千葉県館山市がモデルらしい