メディア別リスト
書籍(7冊)
おいしいごはんが食べられますように
哲学がわかる 因果性
現代哲学のキーコンセプト 因果性
説明がなくても伝わる図解の教科書
現代思想入門
初学の編集者がわかるまで書き直した 基礎から鍛える量子力学 基本の数理から現実の物理まで一歩一歩
刑の重さは何で決まるのか
映画(1本)
機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)
ゲーム(1本)
転性魔王さまは勇者に勝てない!
映画(2本)
メイズ・ランナー
ゼイリブ
良かった順リスト
人生に残るコンテンツ
(特になし)
消費して良かったコンテンツ
現代思想入門
初学の編集者がわかるまで書き直した 基礎から鍛える量子力学 基本の数理から現実の物理まで一歩一歩
消費して損はなかったコンテンツ
現代哲学のキーコンセプト 因果性
哲学がわかる 因果性
刑の重さは何で決まるのか
説明がなくても伝わる図解の教科書
ゼイリブ
たまに思い出すかもしれないくらいのコンテンツ
おいしいごはんが食べられますように
機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)
転性魔王さまは勇者に勝てない!
以降の人生でもう一度関わるかどうか怪しいコンテンツ
メイズ・ランナー
ピックアップ
現代思想入門
あとがきでは千葉雅也にとって総決算の一冊だったことが語られているが、俺にとっても二十代の読書の一つの総決算みたいな感じだった。俺の現代思想理解がほぼそのまま解説されており、BLEACHの終盤くらいスススッと読めた。
別に千葉雅也と同じ水準に到達していると自負しているわけではなく、職業哲学者が長年取り組んだ上でさわりだけ抽出した内容と、素人が適当に入門書などを摘まんで表面だけ齧った内容がだいたい同じところに落ち着いたのだろう。あとサイゼミ創立メンバー(最近来ないけど)のゆあさの専門がフーコーだったのでその影響を受けているのもある。
実際、俺がたまに言う逸脱とか例外のニュアンスはだいたい全部ここに書いてある通りである。
例えばこの本ではデリダの脱構築的な考え方や使い方が丁寧に解説されているが、それは俺がよく使っている思考パターンでもある。ブログで感想を書くときとかにも便利で、「一見対立しているものでも突き詰めれば同じ」とか「論理を極限まで押し進めると最後には反転する」みたいな二項対立を超えるアイデアを理系ではなく人文系から得てきたことは間違いない。
現代思想のパターンから読み方まで網羅しており、内容にも筆致にも気を遣って易しく書かれた類稀な良著だが、強いて言えば、色々な哲学者を紹介している都合で初見だと情報量が多すぎるかもしれない。
俺はどの哲学者も解説書か何かを一・二冊くらいは通っているから全部そうだねそうだよねという感じで読めるが、読んだことがない人はそれぞれ一冊ずつくらい読んでみた方が良さそうだ(そのためのガイドも豊富)。
哲学がわかる 因果性
結局サイゼミで使うことは特になかったが、使わなくても使いそうなところをカバーしておくと何か聞かれたときにさも当たり前のように答えられて本来よりもかなり見識が広いように見せられる。こういうひと手間は大事。
期待通りに哲学文脈での様々な因果性の学説をざっとさらっていく良著で、専門的ではあるが初心者向け。
前提として哲学業界では因果の定義に明確なコンセンサスがないため、様々な学説に対してメリットやデメリットを解説することになる。この本で主に取り扱われているのは主に三つ、すなわち①規則性、②半事実的条件依存性、③物理量。どれも因果性の説明と言われてすぐにパッと思い浮かぶものだ。
②③に関しては既知の事柄が多かったが、①に絡んで「規則性のパラドックス」や「時間先行と空間隣接の矛盾」という論点は面白かった。
ざっくり言うと、前者は因果性を規則性で定義してしまうと「何度も起きた出来事」より「一度しか起きなかった出来事」の方を確実な因果として評価してしまうのが直観に反すること(一度しか起きなかった出来事は100%の頻度で起きることになるため)。後者は、原因から結果への物理的な伝達に際して空間的な隣接は同時に生じるのが原因は結果に先行するという直観と両立しないこと(特に空間隣接と時間先行を揃えて因果性の要件に挙げたヒュームは自己矛盾している、それはそう)。
現代哲学のキーコンセプト 因果性
各説をそれぞれ別個に検討するというよりは、各説を一定の軸上に位置付けてより抽象的なレベルでそれぞれの共通点や相違点を語っている。
とりわけ確率上昇や因果構造といったデータサイエンスに馴染みの深い学説も取り上げられているのが嬉しいところだ。数理的な取り扱いは何となく体系化されているにせよ、具体的な現実に対して事象の切り分けが恣意的になっているというのは指摘の通りだと思う(「雨が降った」という事象の定義を厳密に与えることは容易ではない)。
ただ、因果性を適用する具体的な議論の例としてよりにもよって心身問題を取り上げているのはだいぶ萎えた。それは哲学業界の身内ネタすぎないか? と思いつつ、元々一般論の啓蒙書というよりは現代哲学に誘うポジションの本なので問題はないのかもしれない。
説明がなくても伝わる図解の教科書
よくある図解系デザイン本で、ざっくりした内容は結局名著『ノンデザイナーズ・デザインブック』で挙げられていた四原則(近接・整列・反復・対比)と大差ないようにも感じる。
ただこの本に特有の点として、論理的な要件よりは受け手の気持ちに寄り添うことを図解のポイントとしていることがある。
例えば「一瞬で伝える」「理解する気を起こさせる」「不安を解消する」「真剣に受け止めてもらう」「誤解を阻止する」などの現実的な観点は改めて提示されると、それはそれで別の視点からの体系化としてかなり頷ける。
作者の来歴を見てみると、もともと外国人向けにピクトグラムを織り込んだ案内を作るような局面でデザイン力を培ったらしい。確かに言葉が通じない状況での目的としては徹底的に受け手ドリブンで考えるのも納得だ。
そういう経緯であるため、ビジネス文脈からスタートして説得を目指すデザイン本に比べると、案内のような日常的なシーン、そしてtoBよりはtoCに親和的な印象を受ける。
刑の重さは何で決まるのか
意外性はないが勉強になった、というときの「意外性はない」というのは意外と重要なところだ。例えば「刑法は被害者感情の充足を通常考慮していない」というのは言われてみれば当然ではあるが、SNSで跋扈する素人法律論ではそうもいかない。未だかつてなく大衆の意見が暴走しがちなこの時代、当たり前の土台に立ち返る起点を持っておくことは法律以外でも忘れないようにしたい。
ゼイリブ
特にフシギ眼鏡をかけると街中の商品や広告がサブリミナルメッセージに書き換わる演出は明確に良い。逆に良いのはそこだけなので、そこまで見たら続きはもう見なくてもいいという説もある。
最後のオチも一発ネタ以上のものではないし、途中の喧嘩シーンが異常に長いという変なこだわりは適当に作られていた昔の映画っぽいが面白くはない。
メイズ・ランナー
ただ主人公の声優が九十九遊馬なので、クライマックスで仲間たちとの結束が高まるにつれて完全に遊馬の叫びになるところだけかなり面白かった。畠中祐に感謝。
おいしいごはんが食べられますように
面白くなくはないけど、明確に嫌いなタイプの人間が描かれて特に最初から最後まで変化もないので「こいつムカつくな」という気持ちだけが残る。まあどんな感情であれ読者を感情的にさせる小説は良作ではある。
社会的な営みとしての食事に対して逆張る話、「皆で食べる暖かい食事」みたいな社会的な同調圧力が嫌だねという話自体は一定頷けるし描き甲斐のある視点だと思う。ただ、それを語るいかにも文学好きそうな雑魚繊細人(ザコ・せんさいんちゅ)の描写が秀逸なだけで何も起こらない。自我が肥大化している割にはそれを主張することもできない、もっと真面目に生きろ!
押尾が開き直ったシーンだけは唯一ちょっと熱かったが、その開き直り方もなんかこう記号的というか、そういう局面でのリアリティの引き出しがないのかもしれんなと思った。
転性魔王さまは勇者に勝てない!
一本道のあってもなくてもいいストーリーが付いたCG集タイプのゲームで特に何も起きない。あまりにも内容が薄いので、始める前には(見た目が)好きだったキャラがプレイ後にはあまり好きではなくなるというデバフまで食らってしまっていよいよ何のためにプレイしたのかわからない(キャラに関してはそういうことが稀によくある)。
一応、勇者があまりにもロリコンすぎて仲間を何人も殺した相手とイチャコラできるみたいなところにキャラクターの異常性は一本筋が通っていたのかもしれないし、単におねロリのテンプレートをなぞっただけかもしれない。
機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)

ネタバレを含むので追記に回す。
俺は全然面白くなかった!
ファーストは全部見たので露骨なIF二次創作をする冒頭は若干面白く、自然な流れでガンダムを赤く塗り直してるのはウケた。
が、シャアが消えて以降の後半が普通におもんなかった。ファーストに深い思い入れがあるわけではないので「前半をずっと見たかった」と言っているわけではなく、シンプルに話が全然わからないうちに終わってしまって何にもならなかった。
終わってから知ったのだが、この映画はアニメ放送版の前日譚だからブツ切りになったらしい。それなら最初からそう書いておいてほしかった。ネタバレを避けていたのが裏目に出て訳わからん前衛的な終わり方をしたのかと思ってしまった。
なんか色々な要素を微妙に外していて顧客になりきれなかった。
ファーストは見たけどシャアが出てくるだけで嬉しくなるほどではないし、とはいえファーストを一周見た程度の知識はあるのでシャアが爆発したあとの顛末が語られないと消化不良だ。少年少女のロボバトルには全然興味ないし、どこにもハマらなかった。
『ぶらどらぶ』を見たときに「もう押井守は今後見なくていいな」と思ったものだが、ジークアクスで庵野に対して同じ感情を抱きつつある(これはそういう気持ちになっているというだけで実際には見に行くのだが)。オタクの妄想をそのまま出力することでオタクの間で交換する通貨を発行する造幣所と化した庵野。