松竹ブロードウェイの試写でトム・サザーランド演出、ピーター・ストーン脚本、モーリー・イェストン作詞作曲の『タイタニック』を見た。2023年にイギリスで上演された舞台を撮影したものである。
1912年のタイタニック号沈没事故を描いた舞台ミュージカルである。前半は乗船したお客やクルーの人間関係、後半は沈没がメインである(ジェームズ・キャメロンの映画とは無関係)。前半はこの種の作品につきものの船上のロマンスなどを描いており、全員ケイトという名前のアイルランドの3人娘が出てきたり、上昇志向が強いお客は上流階級の人々に憧れて近づこうとしていたり、さまざまな人間模様を通してそれぞれのお客の性格や背景を示す。前半についてはほとんどセットに動きがないので、やはり海の上みたいな広い空間を表現する点では映画とは違うな…と思っていたら、終盤の沈没シーンではデッキが傾く特殊効果が使われていて、ここはけっこう見ていてびっくりする。ただ、映像で見ると迫力がいまいち減る気がしたので、これはライヴの舞台で見たほうがずっと面白いだろう…という気はした。