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実際の事件をヒントにした深刻なスリラー~『マルドロール/腐敗』(試写)

 ファブリス・ドゥ・ベルツ監督『マルドロール/腐敗』を試写で見た。

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 ベルギーの田舎町で少女が行方不明になる事件が発生する。憲兵隊の隊員であるポール(アントニー・バジョン)は少女たちの行方を追うが、ベルギーの警察行政は縦割りで組織ごとに反目しあっており、全く捜査が進まない。ポールは次第にこの事件に執着するようになるが…

 マルク・デュトルー事件というベルギーの大変残虐な少女連続誘拐殺人事件をヒントにしており、名前などは変わっているが中盤くらいまではかなりもとの事件に近いらしい…ものの、終盤はだいぶ変わっている。ベルギーにはこの種の事件を捜査する機関が複数あるそうで、そのせいで全く捜査が進まず、完全に警察業務が機能不全に陥っている様子がリアルに描かれている。若いポールは真剣に捜査を行っているものの、経験不足でこの縦割りの警察行政に対抗できず、うまく捜査を進められなくて犯人を取り逃がしてしまう…のだが、結局捜査ミスはポールのせいにされてしまうという大変理不尽な展開になる。そのせいでポールは精神のバランスを崩してしまい、どんどん大変なことになっていく。ポールみたいな末端の捜査員は、交渉力やノウハウの不足など能力的な問題はあっても悪意じたいはなく、真面目に事件を解決しようと思っているのに、最終的には腐敗した組織や事情を知らないマスコミがこういう末端の捜査員をスケープゴートにしてしまう…というのが問題で、悪の総本山である縦割り行政や隠蔽体質にはなかなかマスコミが突っ込んでくれないのか悲しい。最後まで警察の腐敗ぶりがえんえんと描かれており、救いがなく後味も悪いかなり深刻なスリラーである。

 




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