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けっこうちゃんとした『リア王』の現代日本版翻案~『リア婆』(ネタバレ)

 シアター風姿花伝でタテヨコ企画『リア婆』を見た。横田修の作・演出による『リア王』の現代日本版翻案である。田舎から東京の娘の家に引っ越したリア婆(舘智子)と3人の娘を軸にしている。

 セットは東京の公園のあずまやで、わりとちゃんと作り込んだセットである。完全に現代的な話になっているのだが、セリフはけっこう原作に準じているし、財産分けから末娘の勘当、上の2人の娘の不倫まで展開もかなり同じである。最後の最後にめちゃくちゃシェイクスピア劇らしくなる…というか、唐突に完全に全然現代的ではない『リア王』そのものになり、血が飛び散る殺戮展開になる。あずまやの屋根まで血を模した赤テープが吹っ飛ぶ豪快…と言っていいのかよくわからない演出で、急にトーンが変わってびっくりするが、視覚的にはけっこう効果はある。

 原作のリア王も相当困った人だが、この作品のリア婆は原作に輪をかけてやばい人である。2人の娘は大学に行かせなかったのに末娘の理緒だけは大学どころかたぶん大学院にまで行かせて研究者にしているとか、エドマンドにあたる荒川(西山竜一)が復讐をたくらむ要因を作ったのはリア婆本人だとか、かなり現代的にイヤな感じに脚色してある。リア婆はどうやら田舎で家父長制的な家庭に耐えていたらしいのだが、その中で培った家母長としての権益にしがみついて娘たちの人生に悪い影響を与え続けてきたらしい。エドマンド周りの展開は大変メロドラマチックで、ちょっと設定が濃すぎでは…とも思えるが、見ているぶんには面白い。

 ただ、この一家がもともとどこ出身でどこに住んでいたのかというような来歴が若干わかりにくい台本であるとは思った。リア婆は関西弁みたいなアクセントで大阪式のたこ焼きを愛好しているのに、娘の理緒は長野に住んでいるし、子どもたちはあまりアクセントが無い。上のふたりの娘の家がどれくらい遠いのかもよくわからなかった。




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