アリアン・ラベド監督『九月と七月の姉妹』を試写で見た。
年子であるセプテンバー(パスカル・カン)とジュライ(ミア・サリア)の姉妹はシングルマザーであるシーラ(ラキー・タクラー)とともに暮らしている。カリスマ性のあるセプテンバーは妹のジュライに強い影響力を及ぼしてた。問題児のセプテンバーは妹をいじめから助けようとする一方、問題行動で停学になるが…
直線的でないちょっと変わった時系列で編集されており、途中の「いったいここで何が!?」みたいなところで急に暗転して後でその結果が…みたいな凝った見せ方になっている。雰囲気はなんだかホラーみたいでちょっとヨルゴス・ランティモスを思わせるところがあるのだが、監督はランティモスのパートナーだそうである。けっこう『キャリー』の影響を受けていそうなところもあり、それがホラーっぽく感じる一因かもしれない。
私は一人っ子なのもあり、セプテンバーがジュライに及ぼす影響力が不気味でたまらなかったのだが、これはきょうだい間の力学みたいなものをかなり抽象的にデフォルメして描いているところもあるのかな…と思った。また、イジメっ子側に車椅子にのった子がいるのだが、その描き方がけっこうフラット…というか、車椅子にのってるから悪い子!みたいな感じではなく、何人もイジメっ子がいてたまたまひとり車椅子です、みたいなのは比較的良いと思った。