ジョイス・チョプラ監督『スムース・トーク』を試写で見た。1985年に公開された映画だが、日本での商業公開は初ということだ。
序盤はアメリカの田舎町に住む平凡な15歳の女の子コニー(ローラ・ダーン)の日常を綴っていて、何か変わったことが起こるわけでもなく、ティーン特有のむら気や自己主張もあって家族ともめたり、男の子のことでいろいろ頭がいっぱいでちょっとした恋のさや当てもあったり、というような様子を丁寧に描いている。ところが終盤からまるでホラーみたいなビックリするような展開になり、何が起こったのかあえて伏せられているところも含めてめちゃくちゃ深刻な映画になる。ネタバレになるのであまり詳しいことは言えないのだが、けっこう怖い作品である一方、15歳のかわいらしい女の子の起こりそうなことをリアルに描いている作品でもあり、そのあたりを繊細に表現したダーンの演技が光っている。