『アスファルト・シティ』を試写で見た。
ニューヨークで新任の救急救命士として働き始めたオリー(タイ・シェリダン)はベテランのラットことラトコフスキー(ショーン・ペン)について仕事を学ぶことになる。ニューヨークの救急はめちゃくちゃ大変で、土壇場で助からない患者がいるだけでもキツいのに、現場で暴力を振るわれそうになるわ、ドラッグ絡みのやばそうな患者もいるわ、つらいことばかりだ。ストレスフルな状況下で、ラットはだんだん救急救命士らしくない振る舞いをするようになるが…
救急救命は大変な仕事で、とくにニューヨークなんていうそんなに治安のいいわけでもない大都市ではとくにキツいのだ…ということをこれでもかと描いた映画で、かなり気の滅入る作品である。とにかく見ているだけでストレスのたまりそうな描写がえんえんと続くし、中盤以降のラットの行動はドン引きするくらいめちゃくちゃし、そのせいで若いオリーまで奇行を始めるし、一応オリーが立ち直って終わるのだがそれでもあんまり救いがない。救急救命は重要な仕事であり、救急車で働いている人たちには敬意を払わねばならない…ということは伝わってくるのだが、この種の映画は『救命士』とかいろいろあるし(そういえば心肺蘇生法の重要性を訴えるプロパガンダ映画みたいだった『マダム・ウェブ』なんちゅうのもあった)、ドキュメンタリー番組なんかもあると思うので、別にとくに新しいことをしている映画ではないと思う。