『LAZARUS -ラザルス-』を神奈川芸術劇場で見てきた。以前にイヴォ・ヴァン・ホーヴェの演出で配信を観たことがあるのだが、こちらは白井晃演出である。
今までかなりエンダ・ウォルシュを手掛けてきた白井晃演出だからだと思うのだが、まるでエンダ・ウォルシュな芝居である。前に見た時は、話は完全にエンダ・ウォルシュなのだが、とくに美術とか空間の使い方の面でイヴォ・ヴァン・ホーヴェの個性が濃いせいで何だか全体的に全部大盛りで胸焼けするみたいなプロダクションになっていた。一方、今回は話全体の印象がそこまで変わったわけではない…ものの、最初っから最後まで非常に空間が閉鎖的で、いつものエンダ・ウォルシュの息が詰まるような不条理劇を見ているという印象を受けた。歌については台詞は日本語なのに歌は英語で字幕がつく形になっており、これは役者陣はけっこうやりにくいのでは…という印象を受けた。ニュートン役の松岡充は、声や芝居はけっこう良かったのだが、日本語のほうがずっと表現がやりやすいだろうに…と思って聞いていた。