アロンソ・ルイスパラシオス監督『ラ・コシーナ 厨房』を試写で見た。
舞台はタイムズ・スクエアの観光客向け巨大レストラン「ザ・グリル」である。ラテン系の移民などが働く大規模な厨房がある。毎日極端に忙しい職場だが、さらに売り上げの一部が行方不明になったということで犯人捜しが始まり…
レストランの厨房が舞台の作品というのはたいがいストレスフルだが、この作品は移民とか中絶などに関する深刻な話がてんこ盛りである上、金はなくなるわキッチンが洪水状態になるわ料理人が暴れるわ、極端にストレスフルな作品である。モノクロだからまだいいが、カラーだったらグロくなるのではと思うような汚らしい感じで人が入り乱れる場面もある。さらにこのレストランは言っては何だがアメリカのまずいものを出す店なので、美味しい料理が映って心が癒やされるというような瞬間が全く無く、ひたすらストレスフルである。また、原作が1959年の戯曲だそうでかなり密室感があり、早口の会話も含めてかなり舞台劇っぽいところがある。