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時代錯誤なバーレスクにのせて~『ロザリー』(試写)

 ステファニー・ディ・ジュースト監督『ロザリー』を試写で見た。

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 19世紀末のブルターニュが舞台である。ロザリー(ナディア・テレスキウィッツ)は生まれつき多毛症でいわゆる髭女であることを隠してアベルブノワ・マジメル)と結婚する。アベルは借金を抱えてカフェの経営が行き詰まっていた。ロザリーは髭をのばしてカフェの女将として接客をすることにし、髭女カフェとして店は人気になるが、アベルは髭の生えた妻をなかなか受け入れられない。さらに地元にはロザリーをよく思わない者たちもおり…

 実在するクレマンティーヌ・デレという有名な髭女がモデルだそうだが、話はだいぶ変わっていると思われる。ロザリーが髭女としての自分を受け入れて自信を持つようになる過程とそれを受け入れられない人々の抑圧が描かれる…のだが、これはちょっと強引な感じもあり、どちらかというと夫アベルとの人情の機微の変化のほうが丁寧に描かれている。監督の前作『ザ・ダンサー』はだいぶ駄目な映画だったと思うのだが、それよりもずっとユーモアもあり、面白い映画になっている。

 『ザ・ダンサー』はダンス映画だったのだが、この映画にもかなりダンス要素がある…というか、バーレスク要素がある。ロザリーが上着を脱いで昔のバーレスククイーンが撮っていたヴィンテージグラマーフォトみたいな感じのエロティックな写真を撮ってもらうのだが、これはちょっと強引だと思った。途中で夢みたいな感じで描かれるバーレスクの場面は完全に時代錯誤である(ファンダンスが出てくるのだが、ファンダンスが一般化したのは1920年代末以降くらいだ)。現代のバーレスクにはロザリーみたいな人たちが自分の美しさをアピールできる場があるのでつながりはなんとなくわかるのだが、いくらなんでも時代考証がいい加減だし、もっとうまいやり方があるのでは…と思った。『ザ・ダンサー』もダンス映画のわりにかなり芸道の話としては詰めが甘かったと思うのだが、この作品にもちょっとそういう側面があると思う。




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