『私の親愛なるフーバオ』を試写で見た。韓国で初めて自然繁殖で産まれたパンダの女の子フーバオの中国返還に関する動物ドキュメンタリー映画である。
フーバオは韓国のテーマパークであるエバーランドの動物園に中国からやって来たパンダであるアイバオとローバオの間に生まれた子どもである。新型コロナが流行している2020年7月に生まれたフーバオはエバーランドにとっては繁殖研究の一大成果であるのでお姫さまのように大事に育てられ、非常にかわいらしいので瞬く間に韓国で大人気になる。双子の妹が生まれた後、中国に返還されることになり、飼育員たちは寂しい気持ちを抱えながら返還の準備を行う。
パンダのかわいらしさと飼育員との交流に焦点をあてた心温まる話である。それ以上のことは目指していない…というか、別にパンダ研究の最先端とか中国のパンダ政策とかに触れてちょっと深みをつけよう、みたいなことはしていない。フーバオのおじいちゃんと呼ばれているカン・チョルウォンさんを中心に飼育員たちがいかにパンダに情熱をそそぎ、フーバオを大切にしているかが描写されている。パンダについては実際の映像以外にアニメ映像も使われているのだが、アニメはちょっと擬人化されすぎており、とくにアイバオとローバオの繁殖がロマコメみたいなのはちょっとやりすぎでは…と思った。