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デヴィッド・ボウイ祭り特別上映『ラビリンス/魔王の迷宮』

 ダブリン・デヴィッド・ボウイ・フェスティバルの一環として行われた『ラビリンス/魔王の迷宮』の上映に行ってきた。

 少女サラ(ジェニファー・コネリー)が出来心のせいで小さな弟トビーをゴブリンの王様ジャレス(デヴィッド・ボウイ)に奪われてしまい、弟を探して魔法の国の迷路で冒険をするという物語である。ジム・ヘンソン監督の映画なのでサラが住む現実世界の住人たちとジャレス以外はマペットで、作り込んだシュールな生き物がたくさん出てきてサラを助けたり邪魔したりする。

 小さいときに一部見た…と思うのだが、たぶん最初から最後までちゃんと見たことはなく、さらに内容をほとんど忘れていた(変な階段の場面はうっすら覚えていた)。テリー・ジョーンズ脚本ということもあって展開はえらいシュールで、モンティ・パイソンみたいなところもあり、本当に小さい子が見たら怖いのではと思うようなところもある。けっこうぬるいところもあるが非常にキャンプな雰囲気の映画で、ボウイ演じる魔王は芝居がかったロックスターみたいだし(まあロックスターなので当たり前だが)、原始的なラップみたいな歌もあったりしてミュージカルシーンはわりと楽しめる。途中でジャレスに誘惑されてセクシュアリティの目覚めみたいなものを経験したサラが最後はジャレスを自分の意志と知恵で力強く拒否して弟を取り戻す展開は少女の自立をわかりやすく表現しており、途中の展開は緩めなのに最後は妙にきちんと落としていて面白いと思った。単にサラが大人になるだけではなく、とはいえ子どもの心も大事だよね…ということで魔法の国のキャラクターたちとの打ち上げみたいな場面があるのもいい。

 ボウイ祭りだけではなくダブリン国際映画祭最終日でもあり(ライトハウスシネマなので会場が同じだった)、さらに一回だけの特別上映だったのでほぼ満員で(なぜか私の隣だけ空いてたが他はたぶん全部埋まっていたと思う)、ガチのボウイファンらしい人から子どもを連れて見にきている親までいろいろでごった返していた。みんなお祭り気分なのでボウイが出てくる場面ではなぜか爆笑(待ってました的な)がわき起こったり、雰囲気のいい上映だ。




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