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舞台劇でやったほうがいいような気が…『ピアノ・レッスン』(配信)

 Netflix配信で『ピアノ・レッスン』を見た。オーガスト・ウィルソンの有名戯曲を映画化したものである。製作が同じくウィルソンの『フェンス』も映画化していたデンゼル・ワシントン、監督が息子のマルコム・ワシントン、主演がもうひとりの息子のジョン・デイヴィッド・ワシントンなので、ワシントン一家の家族プロジェクトみたいな作品だ。

 1930年代の不況の時代を舞台に、黒人のチャールズ一家の遺産である立派なピアノをめぐって家族の人間ドラマが展開されるという作品である。このピアノには奴隷だった先祖が彫った装飾があり、さらに奴隷主の一族の幽霊が取り憑いているらしいという話もあって、アメリカの黒人の一家とは切り離せない奴隷制度の影を背負ったまま、一族の大事な宝になっている。このピアノはアメリカの暴力の歴史そのものを象徴するような文化遺産で、それにどう対応するかというような物語である。

 全体的にはいかにもアメリカの家庭劇という感じのウィルソンの戯曲を手堅くまとめた作品で、役者陣の演技もよく、とくにバーニス役のダニエル・デッドワイラーが相変わらずうまい。幽霊演出とかも面白いし、よくできた映画ではあるのだが、一方で「これは舞台劇でやったほうが面白いのでは」と思うところもあった。限られた場所で展開する話でもあり、全体的にいかにも舞台を映像にしました…という感じの映画だ。私はこの作品の舞台を見たことはないのだが(戯曲は読んだことがある)、フラッシュバックが導入されるところなどは、たぶん舞台では登場人物が面白い話をしてそれに周りの人が反応するだけでけっこう面白い場面になる…みたいな効果を狙っていると思われるものの、映画だとわざわざ映像で過去の出来事を示さないといけないので、ちょっとテンポがゆっくりになってしまうような気がした。




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