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まあまあだが、いろいろ疑問点も~『モアナと伝説の海2』

 『モアナと伝説の海2』を見てきた。『モアナと伝説の海』の続編である。

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 モアナ(アウリィ・クラヴァーリョ)は故郷の村で、はるか昔の先祖タウタイ・ヴァサの遺産を受け継ぐ航海の案内人として責務を果たそうとしていた。そんなモアナに、ナロの呪いで隠されている伝説の島モトゥフェトゥを見つけるようにという夢のお告げがある。モアナはクルーを編成して海に向かい、途中で旧友のマウイ(ドウェイン・ジョンソン)とも再会を果たす。

 モアナやマウイといったお馴染みのキャラクターの活躍を、綺麗なアニメーションで楽しく見られる作品ではあるが、一方でいろいろ話にはとっちらかったところもある。とくにマタンギ(アウィマイ・フレイザー)はけっこうアクの強いセクシーな悪役として出てきたかと思ったら急に協力してくれたりしてご都合主義な感じがあり、そもそもマタンギが絡む下りは要るのかな…と思った。モアナが仲間を危険にさらすくだりなどもけっこう単純に解決してしまう。脚本はあまり新しいことをしていないし、ちょっと強引だと思う。

 一方でマタンギやモニ(フアラーライ・チョン)、ひょっとしたらロト(ローズ・マタフェオ)もいわゆるクィア的にコード化されたキャラクターなのは注目すべき点かもしれない。マタンギはコウモリを従えているグラマラスな女性で、あんまりちゃんと脚本の中で生かされていないものの、めちゃくちゃLGBTQ+コミュニティに人気がありそうなキャンプなキャラクターである。モニはマウイの二次創作みたいな絵(画力は高い)を描いているアーティストで、カリスマ的なスターに夢中の心優しい芸術家というのはゲイの観客の共感を呼びそうなキャラクターだ。ロトはちょっとボーイッシュなギークガールで、荒っぽいDIYで船を改修する船舶エンジニアなのだが、アメリカのレズビアンの間ではDIYが得意な人は尊敬されるらしいので、これまだレズビアンに人気を博しそうなキャラクターである。南太平洋の文化をいろいろ取り入れてオーセンティックにしようとしている一方、アメリカのディズニーファンの中でもとくに忠実な層にアピールするキャラクター作りはやっているんだな…と思った。




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