オーストラリアバレエ団の配信『オスカー』を見た。クリストファー・ウィールドン振付、ジョビー・タルボット作曲の作品である。タイトルどおりオスカー・ワイルドがテーマである。
ワイルド(Callum Linnane)とボウジー(Benjamin Garrett)のロマンスにワイルド自身の作品を絡めたもので、第一幕は「ナイチンゲールと薔薇」、第二幕は『ドリアン・グレイの肖像』が入っている。絡めてある作品からわかるように、第一幕のほうがロマンチックな恋愛ものという感じで、第二幕は収監されているワイルドがいろいろと考えを巡らせている暗めの話になっている。たまに説明のような台詞もあり、かなりストーリーのある作品だ。ワイルドとボウジーが男性同士でロマンチックバレエみたいなダンスをするところはけっこう新鮮…というか、あまりクラシックな演目では見かけないので(マシュー・ボーンだとたまにあると思うが)、そのあたりはバレエ初心者として面白かった。なお、この作品はインティマシー・コーディネーターも入っているそうだ。