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もっぱら演技を見る映画~Lee(ネタバレあり)

 Leeを見てきた。戦争写真家リー・ミラーの伝記映画である。

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 アメリカ出身のリー(ケイト・ウィンスレット)はモデルとしてヨーロッパで活動していたが、カメラの後ろに回ることにし、写真家として働き始める。第二次世界大戦が始まり、リーは戦争写真家として前線に赴くことになる。リーは親友のデイヴィッド(アンディ・サムバーグ)とヨーロッパの戦場を取材し、悲惨な状況を目の当たりにする。

 全体が、若いジャーナリストであるアントニー(ジョシュ・オコナー)とリーのやりとりという枠に入っているのだが、このアントニーは実はリーの息子であることがだんだんわかってくる。さらにはそもそもインタビューじたいが実際には起こっていなくて、アントニーが母の記憶と死後に見つかった写真から再構成した、言ってみれば母を悼むための想像上の会話のようなものであることが示唆される。これはわりと凝った構成である。

 ただ、この凝った構成が生きているかというとあまりよくわからない…というか、母と息子の関係がなかなか困難だったことは示唆されているのだが、それ以上の掘り下げがあまりない。そもそもこの映画はリーの人生についてけっこう複雑なところを端折っているそうで、映画ではリーとアントニーの父であるローランド・ペンローズアレクサンダー・スカーシュゴード)は出会った時いずれも既婚者だったそうなのだが、リーの前夫は全然出てこない。この描写がなくてもリーはかなりぶっ飛んだ女性ではあるのだが、それでも現実より秩序立った人生を送っているような描き方になっていて、単純化されている。リーが受けた性的虐待に関する話も最後に急ぎ気味で出てくるだけで、いろんなものを刈り込んで詰め込んでいるような印象を受ける。

 そういうわけで展開にはちょっと難がある気がするのだが、全体的にはもっぱら演技を見る映画である。ケイト・ウィンスレットは気難しいところもあるが情熱に溢れたリーを見事に演じており、あまり好きになれなそうなところも多い女性を理想化せずにちゃんと共感できるキャラクターにしている。脇を固める役者陣もとても良く、いつもは面白おかしいアンディ・サムバーグが真面目ないい人の役を大変上手にこなしているのはちょっと意外性があった。ジョシュ・オコナーやマリオン・コティヤールも脇役だがとてもいいと思う。




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