ガイ・リッチーの新作であるThe Ministry of Ungentlemanly Warfareを配信で見た。
第二次世界大戦のポストマスター作戦を大幅に脚色した作品である。戦況が芳しくないイギリス軍は、極秘任務としてUボートに物資を輸送する船であるアオスタ公爵夫人号を使用不能にするという作戦を立てる。ガス・マーチ=フィリップス(ヘンリー・カヴィル)を中心に危険な作戦に適したメンバーからなるチームが編成され、フェルナンド・ポー島(現在のギニア湾にあるビオコ島)で作戦が遂行されるが…
実際にあった作戦の映画化だが、ガイ・リッチーっぽい派手なドンパチが多い展開でかなり盛っていると思われ、作戦メンバーの名前とか背景じたいが変更されている。作戦じたいがかなりUngentlemenly(紳士らしくない)で、こっそり汚い手を使うものであるのがポイント…なのだが、とりあえずチームメンバーがみんなワイルドでセクシーすぎるのもてんで紳士らしくなく(英国紳士というのは基本的にワイルドなセクシーさとはほど遠いものである)、明らかにリッチーの趣味で筋骨隆々のイケメンを揃えており、そのへんもまあ脚色である。
史実の点からするといろいろあやしいが、別につまらない映画ではなく、戦争アクションとしてはそこそこ面白いし、リッチー印で楽しめる作品だ。女性の諜報員であるマージョリー(エイザ・ゴンザレス)はちょっと『』のブリジットの影響を受けすぎている気はするのだが、第二次世界大戦期には意外と諜報活動などに従事していた女性がいたということを明確にしているのはいいことである。『ジェントルメン』の時には初めての顔合わせであんまりうまく使えていなかったヘンリー・ゴールディングももうちょっとうまく使えるようになっている(ゴールディングのポテンシャルからするともっといろいろできる気はするのだが)。『オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体』に引き続きイアン・フレミング(フレディ・フォックス)が諜報作戦の職員として出てきたり、ローリー・キニアが楽しそうにチャーチルを演じていたりするあたりもいい。