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グッドフライデー合意の舞台裏を描く政治劇~Agreement

 ダブリン演劇祭の一環として上演されたオーウェン・マッカファーティのAgreementをゲイト座で見てきた。去年ベルファストで初演されたそうだ。

 1998年の4月、ストーモントで行われたグッドフライデー合意の交渉の舞台裏を描いた作品である。このため登場人物は全員実在の人で、アイルランド首相バーティ・アハーン(ローナン・リーヒー)、イギリス首相トニー・ブレア(マーティン・ハットソン)、イギリスの北アイルランド大臣モー・モーラム(アンドレア・アーヴァイン)、北アイルランド社会民主労働党党首ジョン・ヒューム(ダン・ゴードン、なおこの人が主人公の舞台もある)、アルスター統一党党首デイヴィッド・トリンブル(ローリー・コナハン)、シン・フェイン党首ジェリー・アダムズ(アーロン・マカスカー)、アメリカ合衆国特使ジョージ・ミッチェル(リチャード・クロックスフォード)の7名である。著名な政治家ばかりなのでたぶん役者陣も似せようと頑張っており、ジェリー・アダムズはそっくりのヒゲを生やしていてけっこう顔を似せているし、モー・モーラムは顔はそうでもないが雰囲気がピッタリだと思った。

 グッドフライデー合意の交渉は紛争状態の北アイルランドに平和ともたらすための重要な交渉だったのだが、ユニオニストナショナリストの妥協点を探らないといけないのでもちろん簡単にはいかない。どこのどの文言に問題があるとかでもめて交渉が決裂しかけてトニーが強引におさめるところなんかもあるし、バーティはアイルランド憲法を変えないといけないと言って愚痴り続けている。トニーはいかにも「僕がカリスマ的なトニーだよ!」みたいな感じで派手に登場するのだが、目立ちたがり屋であるわりにちゃんと仕事をする気はあり、私はあんまり好きな政治家ではないのだがさすがにこの交渉はキツかろう…と、生まれて初めてトニーに同情してしまった。モーがお客さんにいろいろなことを教えてくれる大事な役柄で、持病があって元気満々というわけではない上、ええかっこしいのトニーを立てないといけないわ、他の男たちは好き勝手なことを言ってもめまくるわ、うんざりしつつも北アイルランドの和平のために頑張る。モーはたぶん女性だから調整役を押しつけられているというようなところもあり、意外とジェンダーの視点もある作品だ。背景知識がある程度必要だし、セリフが多い政治劇なのでたまに「あれ、今何の項目を交渉してるんだっけ?」みたいになることもあるが、全体的にはタイムリミットに向かって進むテンポの良い芝居で笑うところもたくさんあり、面白かった。




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