スコティッシュ・ナショナル・オペラの『ゴンドラ乗り』を配信で見た。この作品は以前に違う演出で2回見たことがある。また、今年のギルバート・アンド・サリヴァン祭でも別バージョンが上演予定らしい。
大変にメチャクチャな話なのだが、この作品はけっこう美術は衣装が凝っており、ハチャメチャな内容にユーモアを添えている。近世ヨーロッパの絵画みたいなセットで、フェルメールの絵に出てくるような床とか、ベラスケスの絵から出てきたみたいな衣装などが大変目にも豪華…なのだが、一番ケッサクなのはプラザ=トロ公爵夫人(イヴォンヌ・ハワード)の衣装である。ベラスケスのマルガリータ王女の絵に出てくるようなやたらと四角いスカートがついたドレスを誇張したもので、動くだけで大変そうだが見ているだけで可笑しい。こういう大げさな衣装で貴族社会のやたらと決まりや約束に縛られた堅苦しい習慣をと、それが生み出すバカげた大騒ぎを強調しており、面白おかしい展開に派手で大げさなヴィジュアルスタイルがよくあっているプロダクションである。