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こういうのが上流階級の映画か…と思った『メトロポリタン』

 アイリッシュ・フィルム・インスティテュートのアメリカンインディーズ特集上映でウィット・スティルマンの『メトロポリタン』を見てきた。日本ではスティルマンの映画はあまり見る機会が無いのでこの機に見ておかねば…と思って行ってきた。

 おそらく1980年代くらいのマンハッタンを舞台に、お金持ちの白人家庭の子女であるプレッピーの社交生活を描いた作品である。ミドルクラス出身のトム(エドワード・クレメンツ)はひょんなことから上流階級の若者グループに気に入られ、大人しいオードリー(キャロリン・ファリーナ)に思いを寄せられるようになる。しかしながら前の彼女セリーナ(エリア・トンプソン)に未練があるトムはなかなかオードリーの思いにこたえられない。

 オードリーが『マンスフィールド・パーク』を愛読しており、かなりあからさまにジェーン・オースティンへのオマージュがある風習喜劇っぽい作品である。トムはオースティンの保守的なところが気に入らなくて小説もろくに読んでいないのだが、だんだん自身がオースティン的な世界に取り込まれていく…ということで、非常によく出来ているがある意味で保守的というか、エリート階級のマナーを尊重する映画ではあると思う。監督のスティルマン自身がこういうエリート層の息子なのだが、両親が離婚してしまったということでトムに境遇が近く、描写になんともいえない現実感がある。予算はたいへん低そうなのだが金持ち描写が非常にリアルという変わった作品だ。

 しかしながら私はこういういかにも上流階級が作りました!という映画はあまり得意ではない。20歳にもならない若者たちが毎日高そうな服を着ているのを見るとあまりにも特権がすごすぎて、アメリカという貴族制度がないはずの国でこういうことが行われているのは実に偽善的だな…と思ってしまう。また、日本にあまり輸入されていないのはいわゆる日本で紹介されているアメリカンインディーズとあまりにも違うからだと思う(なお、この特集上映でも他の映画はジョン・シングルトンとかクエンティン・タランティーノとかシェリル・デュニエとかで、スティルマンは変わり種だ)。




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