新国立劇場の配信でプッチーニの『修道女アンジェリカ』とラヴェルの『子どもの魔法』二本立てを見た。いずれも指揮は沼尻竜典、演出は粟國淳である。
『修道女アンジェリカ』は、未婚で出産して修道院に入れられたアンジェリカ(キアーラ・イゾットン)が子どもの死を知って自殺を試みるが、聖母マリアのおかげで救済されるという作品である。非常にメロドラマチックだが、女性に対する抑圧を描いている作品でもある。序盤の修道女たちが自分の願いを言い合うところが可愛らしい一方、アンジェリカの話は悲劇的である。中盤までは非常にきちんとしていたアンジェリカが、終盤はショックを受けて表情から着るものまでみじめな様子に変わってしまい、最後はわりと抑えめな感じで救われる。
『子どもの魔法』は小さな子どものファンタジーを描いており、次から次へと不思議な幻想が出てくるカラフルな作品である。中国茶碗が踊るところは、この頃の作品ってなんでも東洋趣味があるんだな…と思った。