ガーシントン・オペラ『オルフェオ』を配信で見た。モンテヴェルディのオペラで、2022年の夏に上演されたものである。指揮はローレンス・カミングズ、演出はジョン・ケアードが担当している。
ジョン・ケアードらしい演出である。すぐ外が窓から見える舞台の中には天上からたくさんのツルのような緑の線がぶらさがっており、植物に囲まれているような雰囲気のセットだ。上に光る輪があり、陽光が降り注ぐくつろいだ牧歌的な風景で歌や踊りが繰り広げられるのだが、途中で冥界に近づくところではこの輪っかが降りてきて全体が暗くなる。さわやかな戸外を連想させる前半と、霧に満ちた湿っぽく暗い後半の対比がしっかりしている。歌や演奏も雰囲気があり、楽しい作品だ。