アトリエ戯曲組『エアスイミング』を見てきた。同じくアトリエ戯曲組の上演を1年前に見ているのだが、吉村元希がドーラ、渡辺梓がペルセポネーで、役が入れ替わっている。基本的にはけっこう1年前の上演に近いのだが、どっちかというと去年よりもペルセポネーがどんどん施設に慣れて大人らしく振る舞うようになる一方、ドーラが年を取って気弱になっていく様子が強調されているように思った。
しかし『エアスイミング』は何度見てもとてもつらい芝居である。見ているほうとしては正直、人生の2時間を苦痛に割り当てて我慢するみたいな芝居だと思うのだが(ベケットもそういうとこある)、そこが大変リアル…というか、人生というのはこういう意味のわからない不気味なもので、死ぬまでの苦痛に耐えるものだと思う。そういう意味ではこういう作品こそ芝居らしい芝居なんだと思うし、女性の人生の不条理をリアルに描いているという点で上演する意味が大いにあると思う。