イン・ルオシン監督『シスター 夏のわかれ道』を試写で見た。
成都で医者になることを目指して勉強しているアン・ラン(チャン・ツィフォ)は、両親が交通事故で突然死したため、かなり年下の弟である6歳のズーハン(ダレン・キム)を親族から押しつけられることになる。アン・ランはキャリアのために弟を養子に出そうとするが、親族からは強い反対を受ける。だんだん弟が可愛くなってくるアン・ランだったが…
ヒロインが親族から受ける圧力が大変リアルに描かれており、一人っ子政策の影響や、いまだに男の子ばかりが尊重される成都の文化などを丁寧に描いている。アン・ランに圧力をかけてくるのが、かつて自分も家族に夢をあきらめさせられたおばのアン・ロンロン(ジュー・ユエンユエン)だというのがキツいところで、苦労させられた女性が若い女性に対して自分と同じ苦労を押しつけ、抑圧を再生産しようとするところが繊細に描かれている。ヒロイン役のチャン・ツィフォをはじめとして、演技はみんな良い。
しかしながら、終わり方があまりにもお涙ちょうだいでである。観客とか政府とかに配慮したのか何なのか、非常に保守的な結末を迎える。『恋人はアンバー』と少し似た感じもあり、正直なところ、こういう映画を続けて2本見たくはないと思った。