旅の途中、興味深いオアシスを見つけた。忘れないうちに、この羊皮紙に記しておくとしよう。
最近、仕事という名の旅路で、REST APIという無口なゴーレムと対話する機会が増えてきた。しかし、このゴーレムは気難しく、気軽に呼び出して稽古をすることができない。ならば、どうするか。そうだ、こちらの言うことだけを素直に聞いてくれる、都合のいい「幻影(モック)」を創り出せばいい。
情報の砂漠を彷徨ううち、私は「json-server」という、驚くほど簡単な錬金術の存在を知った。WSL2 Ubuntuという名の祭壇で、わずかな呪文を唱えるだけで、誰でも幻影のゴーレムを創り出せるのだ。これは、その驚くほど簡単な儀式の全てを記した、未来の錬金術師たちのための魔導書である。
この羊皮紙のあらまし
- この羊皮紙のあらまし
- この羊皮紙が導く者
- 第一の儀式:祭壇の準備(Node.jsインストール)
- 第二の儀式:錬金術の道具を手に入れる(json-serverインストール)
- 第三の儀式:魂の設計図(data.json)
- 第四の儀式:魂の召喚(json-server起動)
- 最終儀式:ゴーレムとの対話
- 羊皮紙を巻く前に
- 砂漠で見つけた魔法のランプ
- ラクダの独り言
この羊皮紙が導く者
第一の儀式:祭壇の準備(Node.jsインストール)
まずは、WSL2 Ubuntuという祭壇に、儀式の基礎となる魔法体系「Node.js」を築く。
注意すべきは、標準の井戸から汲める水(aptで入るNode.js)は古すぎて、我々の儀式には使えないことだ。
以下の呪文で、nodesourceという新たな水源から、最新の安定した魔力(v18.x)を手に入れる。
$ curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_18.x | sudo -E bash - $ sudo apt install nodejs
node -vで、v18の輝きを確認できれば、祭壇は整った。
第二の儀式:錬金術の道具を手に入れる(json-serverインストール)
次に、npmという魔法の袋を使い、今回の錬金術の核心である「json-server」を手に入れる。
$ sudo npm install -g json-server
第三の儀式:魂の設計図(data.json)
ゴーレムにどんな言葉を語らせるか、その魂の設計図をdata.jsonという名の羊皮紙に記す。
{ "fruits": [ {"id": 1, "name": "Apple", "price": 100}, {"id": 2, "name": "Banana", "price": 150} ] }
第四の儀式:魂の召喚(json-server起動)
設計図が完成したら、いよいよ召喚の儀式だ。json-serverの呪文の後に、魂の設計図を捧げる。
$ json-server data.json \{^_^}/ hi! Resources http://localhost:3000/fruits
\{^_^}/ hi!という、なんとも気の抜けた精霊の挨拶が聞こえれば、幻影のゴーレムは、あんたの目の前に降臨している。
最終儀式:ゴーレムとの対話
別のターミナルからcurlという呪文で、ゴーレムに問いかけてみよう。
- 魂の記録を閲覧する (GET):
$ curl -X GET 'http://localhost:3000/fruits/' - 新たな魂を吹き込む (POST):
$ curl -X POST ... -d '{"id":"3",...}' - 魂の一部を書き換える (PATCH):
$ curl -X PATCH 'http://localhost:3000/fruits/3' ... - 魂を消し去る (DELETE):
$ curl -X DELETE 'http://localhost:3000/fruits/3'
より高度な対話術:Postmanという魔法の水晶玉
curlの呪文詠唱が面倒なら、Postmanという魔法の水晶玉を使うといい。GUIで直感的に、そして美しくゴーレムと対話できる、冒険の必需品だ。

羊皮紙を巻く前に
json-serverを使えば、REST APIの幻影(モックアップ)を、これほどまでに簡単に創り出せるとは、私自身も驚きだった。 curlコマンドでの対話は少々骨が折れるが、Postmanという神器を手にすれば、その旅は格段に快適になるだろう。
この羊皮紙が、同じように対話相手がおらず、冒険の第一歩を踏み出せずにいる、未来の探求者の助けとなることを願う。
おっと、どうやら相棒が腹を空かせたようだ。今日はこのへんで筆を置くとしよう。
砂漠で見つけた魔法のランプ
- json-server公式の古文書
- Postman | 魂の声を美しく聞くための魔法の水晶玉
ラクダの独り言
ご主人が、誰もいないのに「りんごは100円」だの「いちごを追加」だの、一人でブツブツ言いながら黒い画面を叩いている。どうやら、自分の言うことだけを聞く、都合のいい幻の商人を創り出して、買い物の練習でもしているらしい。まったく、そんな暇があるなら、俺の干し草でも買いに行ってくれりゃいいんだがな。おっと、また腹が鳴っちまった。