読み終わった本の記録。
すごく読みやすかったが、しかしすごく印象に残る作品だった。勝手に抱いていた著者のイメージが変わったかもしれない。泥くさくてカッコいい。
著者のプロフィールを知ってしまうと、とても「自伝的」な作品のように思えてしまうが、そこはほんのりとしておくのがよさそうです。
上京、学生生活、就職、仕事、恋愛。バブルの時代。すべてが変わっていく時代。
「名古屋オリンピック」の、仕事に慣れ始めたところのくだりに胸が苦しくなるほどのリアルを感じてしまった。
「彼女のハイヒール」では、屈託と自然な優しさにキュンとしてしまった。この短編の会話セリフの上手さは感動した。
どのエピソードにも、可愛らしさとリアルさと一生懸命さがある。文章もセリフも惹きつける力と計算がすごくて、それに引っ張られるのが楽しい。