読み終わった本の記録。
直木賞受賞作。
文章はさすがに上手くて面白く読んだけど、後半にいくにつれてちょっと合わないかも感が強くなってきちゃった。
何を書いてもネタバレを含むので、申し訳ない。だいぶ前の作品ですからしかたない。
「装置」は良い。生まれ変わりも、月の満ち欠けも。語りと回想によって浮かび上がってくる構図も。最初から「怖い」のである。情念と呪いみたいな暗さで、そこにあった愛を描くことで、尊いものを引き立たせられるのかなと思う。
しかし今の時代は、ループものや転生ものが珍しくなくなってしまった。本書の当時もそうだとは思う。とにかく、「女」の動機と行動があまりに衝動的すぎる・頭悪すぎるのではないかと感じてしまうのです。時系列が複雑で人物も入り組んでいるから分かりにくいけど、行動だけ抜いていくと、ドヤ顔して意味深なこと言って転生繰り返してるだけでは…って思ってしまった。そういう意味では「怖さ」はそこかしこにある。