登壇した同社代表取締役社長兼COOの小嶋智彰氏は、KAIGIOブランドの製品について説明。その中で、昨年の12月4日（金）に発売したAIボイスレコーダー「AutoMemo（オートメモ）」を改めて紹介した上で、音声の認識精度をさらに向上した新しいAIエンジンを2021年12月16日（木）から提供開始することを発表した。














AutoMemoはスティック状のボイスレコーダーで、録音した音声データをクラウドにアップロードし、AIエンジンによって自動でテキスト変換（文字起こし）をしてくれるもので、スマートフォン（スマホ）の専用アプリとセットで利用する。また、音声データや変換したテキストを指定したメールアドレスに送信する機能も備えている。

昨年の発売時にレビュー記事を掲載しているが、そもそも認識精度は高く、話した言葉をかなり正確にテキスト化してくれる製品だ。

そんなAutoMemoが、新AIエンジンによって従来75%程度だった正解率が約90%と正確さが約15%向上。また、自然な位置に句読点も付くという。この新エンジンは自動で提供されるため、ユーザーが何か操作をしたり、AutoMemo本体をアップデートしたりする必要もない。引き続いて小嶋氏は、このAutoMemoの新製品となるAutoMemo Sを発売することを発表した。
















AutoMemo Sでは、ディスプレイを搭載することで、これまでスマホアプリとセットで利用していたテキスト変換、再生、検索、メール送信設定などの各種機能を単体で使えるようにした。

2022年1月21日（金）発売で、9日から予約は開始している。価格（金額はすべて税込）は、24,800円。なお、文字起こし機能の料金プランは、ベーシックプランが毎月1時間分まで無料、プレミアムプランが毎月上限30時間までで980円、上限を超えた場合は10時間毎に1,480円で追加購入可能で、追加分で余った時間分は翌月繰り越しが可能。

このうちプレミアムプランの月額980円が3カ月間無料になるキャンペーンも実施する。キャンペーンの概要は以下の通り。

プレミアムプラン無料キャンペーン
申し込み期間：2021/12/9～2022/3/31
概要：申し込み期間中の登録から3ヶ月間プレミアムプランが無料対象：下記の（1）、（2）、（3）、（4）のいずれかに該当する方
（1）2021年12月9日以降にAutoMemoアプリの新規アカウントを登録された方
（2）ソースネクスト・サイトでプレミアムプランのクレジット決済登録を完了した方
（3）AppStore版アプリをご利用中で、過去にプレミアムプラン無料キャンペーンを利用したことがなく、申し込み時点でベーシックプランの方
（4）PlayStore版アプリをご利用中で、過去に一度もプレミアムプランを利用したことのない方

KAIGIOブランドの製品としては、PCソフトの「満面KAIGIO」「全録KAIGIO」、360°対応の会議室用Webカメラ「MeetingOwl Pro（ミーティングオウル プロ）」、リモート会議専用機「KAIGIO MeePet（カイギオ ミーペット）」、AutoMemo、そしてAutoMemo Sが加わり、6製品をラインナップすることになった。

【AutoMemo Sの主な仕様】

製品名	AutoMemo S
本体サイズ	約92（高さ）×54（幅）×12mm（厚み）
本体重量	約88g
CPU	ARM CortexA53 Quad-Core 1.5GHz
内蔵メモリー（RAM）	1GB
ストレージ（ROM）	16GB
ディスプレイ	約2.83インチ（480×640px）、タッチパネル
バッテリー	1800mAh リチウムイオン電池
最大録音時間	本体16GB：40時間
電池持続時間（録音）	16時間
充電端子	USB Type-C
入力端子	3.5mm、3極マイクジャック
出力端子	3.5mm、4極イヤフォンジャック（マイク利用不可）
録音ファイルフォーマット	flac
サンプリング周波数	16000Hz
量子化ビット数	16bit
無線LAN	IEEE802.11a／b／g／n 2.4GHz：1～13ch 5GHz：5.2GHz、5.3GHz、5.6GHz
Bluetooth	4.2BLE
同梱物	オートメモ S 本体 取り扱い説明書 ユーザー登録はがき ハードウェア保証書 ACアダプタ 充電用USBケーブル（本体側：USB Type-C 給電側：USB Type-A）
発売日	2022年1月21日（金）
価格	24,800円

続いて登壇した同社代表取締役会長兼CEOの松田憲幸氏は、新たにPCソフトとして提供するポケトーク字幕についての説明やデモンストレーションをした。






















PCソフトのポケトーク字幕は、これまでのポケトーク字幕とは異なり、専用機のポケトークを必要とせずPC単体で利用可能。ただし、ポケトークを使うこともでき、PCでの単体利用かポケトークと併用するかを設定画面で選択できる。

大きな特長は変換速度の速さ。認識率の高さはもちろん、話してから字幕表示されるまでの速度が驚異的に速い。リアルタイムとまではいかないが、「字幕表示を待つ」という感覚はほとんどないレベルまでに高速化されている。

他にも同時に2カ国語への翻訳にも対応しており、多言語でWeb会議をする時にはかなり重宝するだろう。また、82言語対応、ほとんどのリモート会議システムに対応、ポケトーク本体がなくても利用できるといった点が特長。

Windows版は2022年1月、Mac版は2022年2月に提供開始予定で、価格は1,100円／月もしくは13,200円／年となっており、買い切りではなくサブスクリプションサービスとして提供する。また、提供開始から2022年3月31日（木）までは無料提供するキャンペーンも実施する。

新製品発表後は、質疑応答を挟んで同社の新しいイメージキャラクターとして女優の小池栄子さんが登壇した。




小嶋氏は小池さんについて「明るく、パワフルで信頼感があるイメージ」とし、同社が扱う600以上の製品において「どんな製品にもピッタリあてはまる」と新しいイメージキャラクターに小池さんを採用した理由を説明した。

その後、登壇した小池さんは「POCKETALK S（ポケトーク エス）」を使ったデモンストレーションや、小池さん自身も利用しているというポケトークの魅力について語った。

最後に、発表会のプレゼンや質疑応答、AutoMemo Sについて説明員に聞いた動画、小池さんのトークセッションの動画を紹介する。
















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