ソースネクストが手がける次のハードウェアはリモート会議専用機! |
既報通り、パソコン(PC)ソフトやAI翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)」(以下、ポケトーク)などを展開するソースネクストは6月15日、都内で「ソースネクスト 新製品発表会」を開催し、会議関連製品に特化したブランド「KAIGIO(カイギオ)」を新たに立ち上げると同時に、KAIGIO向けの製品としてZoom SDKを利用したリモート会議専用機「KAIGIO MeePet(カイギオ ミーペット)」(以下、MeePet)を2021年8月18日(水)に発売することを発表した。
ソースネクストはこれまで、翻訳機のポケトークシリーズをはじめ、そこから派生したAI筆談機「ポケトークmimi(ミミ)」や「タブレットmimi(ミミ)」、さらにはAIボイスレコーダー「AutoMemo(オートメモ)」などのハードウェアを手がけており、いずれも単機能に絞った「専用機」であることが大きな特徴となっている。今回のMeePetもリモート会議に特化した「専用機」のため、リモート会議に関する操作は簡単だが、それ以外の例えばインターネットやメール、追加アプリのダウンロードなどは利用できない仕様となっている。
MeePetは、ソースネクストの公式オンラインショップや大手Webストア「」、家電量販店などで取り扱われる予定で、本体価格(金額はすべて税込)は29,700円、別売の専用リモコンは1,980円、ワイド保証延長サービス(3年保証)は3,960円。
本記事では発表会後のタッチ&トライでMeePetの実機を試すことができたので、写真や動画を交えながらレポートをする。
発表会では、同社代表取締役社長の小嶋智彰氏がMeePetを持って撮影に応じるシーンがあった。MeePetは片手でも持ち運びできる程度のサイズ感だ。
本体サイズは約211(幅)×155.2(高さ)×104mm(厚み)で、重量は約966g。タッチ操作に対応した8インチディスプレイを搭載し、内蔵メモリー(RAM)は2GB、ストレージ容量(ROM)は16GB、バッテリーは5000mAhのリチウムイオンを内蔵する。本体正面上部には約500万画素・広角110°のWebカメラを、本体の左右側面には4W×2個のステレオスピーカーを搭載する。本体カラーはホワイトのみ。
背面上部には大きめのボタンを搭載しており、電源のON/OFFおよび長押しで設定画面を表示させることができる。背面下部には、3.5mmイヤホンジャック、有線LANポート、HDMI端子、USB Type-Aの端子が2つ、充電専用のUSB Type-C端子が並ぶ。
LANケーブルによる有線接続およびWi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n)による無線接続が可能で、ヘッドホンやヘッドセットもイヤホンジャックによる有線接続およびBluetoothによる無線接続に対応している。キーボードやマウスをUSB Type-Aポートに接続して利用することも可能。
基本的には会議用IDとパスワードを入力すれば簡単にリモート会議に参加できるようになっており、Outlookのアカウントと連携させることで予定表の会議予定を読み込んで表示し、MeePetから簡単にリモート会議に参加できる。
タブレットを厚くしたようなサイズ感であり、バッテリーも内蔵しているため、電源コードが届かない場所や屋外でも利用可能だ。屋外利用を想定すると、ポケトークのように回線付きでもいいような気もするが、その辺りについて会場の説明員に聞いてみたところ、基本的には会議室に設置して使うことを想定しているため今回は回線付きではないとのことで、屋外や外出先での利用はあくまでも補助的な用途という位置付けのようだ。とはいえ、Wi-Fiには対応しているため、スマートフォン(スマホ)でのテザリングやモバイルWi-Fiルーターを使えば屋外利用も可能なので、どうしても屋外や外出先で使いたいといった場合でも利用することは可能だ。
別売の専用リモコンは、電源のON/OFFやWeb会議のマイクのミュート、カメラのON/OFF、会議の選択と確定が可能。会議室でMeePetに手が届きにくい場所からでもMeePetをコントロールできるアクセサリー製品。裏面の蓋を引き出すとボタン電池がセットできる。リモコンを小型化するためにボタン電池を採用したそう。
インターネットやメールはもちろん基本的にはデータの保存などもできないため、操作が簡単なだけでなくセキュリティー面においても安心して利用できるという利点もある。
また、PCでリモート会議に参加すると画面を占有され作業を一時中断しなければならないケースもあるが、リモート会議はMeePet、作業はPCと使い分けることでリモート会議に参加しながら手元のPCで作業もできるため、社内利用はもちろん在宅ワークでも活用できる製品だ。
PCの設置が難しいもしくは使用中のPCではリモート会議に参加しにくいなどの理由がある店舗などでも利用できるだろう。オフィスワーカーだけでなくエッセンシャルワーカーもリモート会議に参加できる環境の構築にMeePetが役立つケースも出てくるだろう。
最後に、タッチ&トライで説明員に主な特徴などを聞いた動画や、KAIGIOの発表会プレゼン、Zoomを提供するZVC Japanのカントリーゼネラルマネージャー佐賀文宣氏によるプレゼンの動画を紹介する。
製品名 | KAIGIO MeePet |
本体サイズ | 約211(幅)×155.2(高さ)×104mm(厚み) |
本体重量 | 約966g |
ディスプレイ | 8インチ(タッチパネル) |
内蔵メモリー(RAM) | 2GB |
ストレージ(ROM) | 16GB |
バッテリー | 5000mAh リチウムイオン電池 |
Webカメラ | 500万画素、広角110° |
スピーカー | 4W×2個のステレオ |
マイク | ステレオ |
外部接続 | イヤホン端子×1 (3.5mm 4極ステレオミニプラグ) LANポート×1 HDMI通常ポート×1 USB:USB-A×2 電源:USB-Type C |
有線LAN | CAT5 |
無線LAN | IEEE802.11 a/b/g/n ・2.4GHz:1 ~ 14ch ・5GHz:5.2GHz、5.3GHz、5.6GHz |
Bluetooth | 5.0 |
利用可能なリモート会議 | Zoom Microsoft Teams Webex Meetings |
システム言語 | 日本語 |
メーカー保証 | 1年間 |
同梱物 | ACアダプター スタートガイド ユーザー登録カード ハードウェア保証書 取扱説明書 |
発売日 | 2021年8月18日(水) |
価格 | 本体:29,700円 専用リモコン:1,980 円 ワイド延長保証サービス(3年間):3,960 円 |
ソースネクスト
記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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