エイビットが手軽に設置可能な構内PHSシステムや防災、sXGPなどを展示!

東京・お台場にある東京ビッグサイトにて13のIT関連展示会が合同で開催される国内最大のIT総合イベント「2018 Japan IT week 春」(主催:リードエグジビジョンジャパン)が2018年5月9日(水)から5月11日(金)の3日間に渡って開催されました。

前回のSHENZHEN GPD TECHNOLOGYブースに続いて、本記事では第7回IoT/M2M展【春】エリアに出展していた通信モジュールやIoT機器のほか、コンシューマー向けには「イエデンワ」シリーズなどで知られるメーカーのエイビットがブースを出展していましたのでその展示内容を紹介したいと思います。

【マイクロサーバー Pisello(ピセロ)を活用したソリューション】

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Raspberry Piを採用した高汎用なマイクロサーバー「Pisello AK-130」

まずはじめに紹介する「Pisello AK-130」は、手軽にIoT機器を自作できる「Raspberry Pi Compute Module 3」を採用した小型のワイヤレスサーバーで、拡張性の高さがウリとなっています。

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Pisello AK-130の中身(どこでも内線ソリューション用モジュール装着時)

各種モジュールを装着することで、下記の「どこでも内線ソリューション」や「AIリアルタイム認識」のシステムを構築することができます。

・どこでも内線ソリューション

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構内PHSをこれ1つで構築できる「どこでも内線ソリューション」

続いて「どこでも内線ソリューション」はPHSの自営機能を使って既存のPHS端末を「どこでも内線ソリューション」に登録して構内PHSとして利用ができるというものです。

すでにY!mobileよりコンシューマー向けのPHSサービスの終了がアナウンスされていますが、自営機能にさえ対応しているPHS端末であれば、構内(どこでも内線ソリューションの電波の届く範囲)機として引き続き使うことができます。

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「どこでも内線ソリューション」の概要。構内から外線電話もできる模様


・AIリアルタイム認識
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Webカメラを接続した「AIリアルタイム認識」

また「AIリアルタイム認識」はPiselloにIntelのディープラーニング専用チップとWebカメラを接続したシステムで、店舗や会議室などの人数確認といったビジネス用途から高齢者見守りなどの福祉機器としての利用を想定したものとなっています。

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「AIリアルタイム認識」の概要と想定する利用シーン

Piselloは製品の生産が始まったばかりということで、今のところはまだエイビットの公式Webストアなどから購入はできない状態となっています。

今回展示されていたどこでも内線ソリューションやAIリアルタイム認識といった一式などは参考展示扱いとなっており、欲しいという要望が多く集まれば、販売についても前向きに考えるということでした。

【sXGP屋内基地局】

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sXGP用屋内基地局。音声通話だけでなく、データ通信も可能であるという

ブースには先日発表されたPHSの後継(置き換え)として期待されている通信規格である「sXGP(過去に検討されていたXGPの流れを汲むスモールセルのTD-LTE)」用の屋内基地局が展示されていました。

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sXGPベースステーションの概要


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sXGP対応端末のコンセプトモデル

sXGPについて動き始めたばかりで、まだまだこれからのものとなりますが、コンシューマ向けに広がるのを期待して待ちたいですね!

この他にもエイビットブースでは5Gネットワークを使ったIoT評価装置や総務省などと協力して進めている「八王子防災プロジェクト」に関するパネルなども展示されていました。

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5G IoTシステム評価装置と概要


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八王子防災プロジェクトについての解説パネル展示

また、地すべりセンサーの「スマくい」やPisello、アラート用ランプなど全て揃ったセットが税別99万円にて取り扱いを開始したということです(購入についてはエイビットへ直接問い合わせが必要となります)。

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99万円セットにはすでに数件の問い合わせがあったという

法人向けソリューションが中心ですが、sXGPの基地局や手持ちのPHS端末を構内機として再利用できる「どこでも内線ソリューション」など、個性的で意欲的な内容だった今回のエイビットのブース展示でした。説明員の濃い解説も楽しいので今後展示会などに行かれる方は是非チェックしてみてください!

記事執筆:河童丸


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