既報通り、NTTドコモは19日、今冬および来春に発売する「2016-2017冬春モデル」を発表し、シニアなど向けに簡単に操作できるようにしたAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)採用のスマートフォン(スマホ)「らくらくスマートフォン4 F-04J」(富士通コネクテッドテクノロジーズ製)を発表しています。
発売時期は2017年2月を予定し、事前予約などは後日別途開始される予定。価格は毎月の利用料から割り引く「月々サポート」を適用後の実質負担額が新規契約および契約変更、他社から乗り換え(MNP)で1万円台前半、機種変更で負担のない価格となる予定です。
シンプルで分かりやすい独自ユーザーインターフェース(UI)を実装し、シニア層向けスマホとして登場した「らくらくスマートフォン」シリーズも本機で4代目。画面に触れただけでは反応せず、押し込むことで「カチッ」というクリック感とともにボタンが反応する「らくらくタッチパネル」を初代「らくらくスマートフォン F-12D」から採用し続け、その操作性の分かりやすさから高い評価を得ているシリーズです。
これまでは独自UIや分かりやすさを優先した結果、らくらくスマートフォンシリーズの中でも上位機種として設定された「らくらくスマートフォンプレミアム F-06E」以外の機種では外部アプリのインストールはdメニューからダウンロードできるアプリに限定され、Googleアカウントを利用したGoogle Playの利用はできませんでした。しかし、本機ではGoogleアカウントの登録とGoogle Playの利用が可能となり、一気にアプリの楽しみ方が広がりました。
今回、発表会場に併設されたタッチ&トライコーナーではモックのみの展示となっており、実機や試作機による操作は行なえませんでしたので、本体デザインや機能などを写真とともにご紹介します。
■UIや本体デザインの変更はほぼなし。GoogleやPlayストアのアイコンが目新しい
本機のUIは前機種「らくらくスマートフォン3 F-06F」で採用されて好評を博したシンプルな単色デザインを継続。本体カラーに合わせたUIは見た目にも洗練された印象でしかも分かりやすく、初めて操作する際でも迷うことが少ないのが特徴です。
そのシンプルUIに今回追加されたのがGoogleアカウントとGoogle Playです。Googleアカウントを登録することでGmailやGoogle フォト、ハングアウトなどのサービスを利用できるようになります。説明員によれば、前述のようにこれまでらくらくスマートフォンプレミアム F-06Eにしか実装していなかった機能を普及モデルに落とし込んだ理由として、シニア層のニーズが広がってきたことやGoogle Playを利用したいという要望が強かったとのことだということです。
■性能面は大幅強化。VoLTE(HD+)対応で音声通話がさらに明瞭に
らくらくスマートフォン3 F-06Fと比較し、ハードウェアでは基本性能の向上が図られました。CPUはQualcomm製「MSM8926」(1.2GHz・クアッドコア)からQualcomm製「MSM8953」(2.0GHz・オクタコア)へと強化され、内蔵ストレージも8GBから16GBへ増量。カメラはメインカメラが有効約810万画素裏面照射型CMOSから有効約1310万画素裏面照射型CMOSへ、インカメラが有効約120万画素裏面照射型CMOSから有効約500万画素裏面照射型CMOSへとそれぞれ強化されています。
またVoLTE(HD+)へ対応したことでより音声通話が明瞭かつ快適に。シニア層はメールやSNSでのコミュニケーションよりも電話による会話を好む傾向があるとのことで、音声通話にVoLTE(HD+)を採用することは必然だったとのことです。
■シリーズを使い続けてきた方も安心して機種変更できる1台
小さすぎず手にあまるほど大きくはない「絶妙なサイズ感」の約4.5インチHD(720×1280ドット)有機ELは屋外でも見やすくらくらくスマートフォン3 F-06Fから引き続き採用。
従来機との見た目やデザインの変更点を極力減らしながらも確実に進化している本機は新たにスマホを使ってみたいという方はもちろんのこと、これまでらくらくスマートフォンシリーズを使ってきた人がさらに1段階ステップアップしてGoogle Playのアプリを存分に体験できる素晴らしい機種に仕上がっていると感じました。
その他、製品仕様についてはすでに公開している『NTTドコモ、シニアなど向けスマホ「らくらくスマートフォン4 F-04J」を発表!VoLTEやGoogle Playなどに対応し、基本性能も向上 - S-MAX』も合わせてご覧ください。シニア層の中には「スマートフォン」というだけで敬遠しがちながら「らくらくスマートフォンシリーズなら」という人もいますし、久しぶりのらくらくスマートフォンシリーズの新機種ということでシリーズが継続して販売されるのは嬉しいところ。
◯主な仕様
製品名 | らくらくスマートフォン4 F-04J |
メーカー | 富士通コネクテッドテクノロジーズ |
本体色 | ピンク ホワイト ブラック |
サイズ | 約137×67×9.9mm(予定) |
質量 | 約139g(予定) |
OS | Android 6.0 |
ディスプレイ | 約4.5インチ有機EL HD(720×1280ドット) |
CPU | オクタコア(2.0GHz×8コア) |
内蔵メモリー(RAM) | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB |
外部ストレージ (最大対応容量) | 200GB |
リアカメラ (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射積層型CMOS 約1310万画素/約1280万画素 |
インカメラ (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約500万画素/約500万画素 |
フォトライト/フラッシュ | ○/○ |
手ブレ補正/手ブレ軽減 | 未定 |
オートフォーカス | 未定 |
バッテリー容量 | 2100mAh |
連続待受時間[静止時] (LTE/3G/GSM) | 未定 |
連続通話時間 (LTE/3G/GSM) | 未定 |
充電時間 [ACアダプタ05/ACアダプタ06] | 未定/― |
PREMIUM 4G対応 | ― |
通信速度 (受信時最大/送信時最大) | 150Mbps/50Mbps |
LTE国内対応周波数 (2GHz/1.7GHz/800MHz/1.5GHz/700MHz/3.5GHz) | ○/○/○/―/―/― |
LTE国際ローミング (2GHz/1.7GHz/2.6GHz/700MHz/3.5GHz) | ○/○/―/―/― |
TD-LTE対応 | ― |
VoLTE/VoLTE(HD+)対応 | ○/○ |
海外対応 | ― |
ビデオコール対応 | ― |
連続ビデオコール時間 | ― |
UIMカード形状 | nanoUIM |
SIMロック解除対応 | ○ |
Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n/ac) [対応通信規格] | ○/○/○/○/○ |
テザリング (同時接続可能数) | 未定 |
Bluetooth (対応バージョン) | ○(4.2) |
赤外線通信 | ○ |
防水/防塵 | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | ○/- |
FeliCa/NFC(CE/P2P/RW) | ○/○(○/○/-) |
生体認証 (ログイン・決済) | ― |
シンプルメニュー | ○ |
非常用節電 | 未定 |
ハイレゾオーディオ対応 | ― |
伝言メモ | ○ |
FMトランスミッター | ― |
記事執筆:あるかでぃあ
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