先日は六観音の伝授に加えて、白衣観音の伝授をいただけた。これについては個人的に特別なことのように思えた。
一つは私のブログの読者であればご存知の通り私は「星の信仰」に非常にご縁を感じており、まさにこの白衣観音も強力な星供養のご尊格であること。
もう一つは白衣観音のご真言はずっと古くからお唱えしていた経緯がある、ということ。
ということで、今回はじっくり白衣観音について語ってみたいので、今回と次回の二回にわたって白衣観音について詳しく解説してみたいと思う。
まずは、一回目の今回は白衣観音というご尊格は顕教と密教では、本来は違うご尊格として存在しているという話をしたいと思う。
さて、まずはかつて私が仙台に引っ越した直後の話からしよう。
新しい家に引っ越して、ふと気づいたのがテレビの放送。どうやら地デジではなく、ケーブルTVで視聴する必要があった。不思議に思って不動産屋さんに聞いたところ、こんな答えが返ってきた。
「観音さまのおかげで地デジだと映らないんですよ」
もちろん、「オールドメディアのTVは有害だから観音さまがブロックしてくれている」といった皮肉の効いた話ではない。ここでいう「観音さま」とは、仙台市にそびえ立つ仙台大観音のことだった。かつての私の住まいはこの仙台大観音のすぐ近所にあり、高さ100m以上の巨大な観音像が電波を遮ってしまうため、地デジ放送が正常に受信できなかったのだ。

日本各地には「巨大仏」と呼ばれる仏像が多くある。その中にあって「大観音」と呼ばれる像の多くは白い。仙台大観音はもちろん、大船観音、高崎白衣大観音、釜石白衣大観音なども、すべて白い塗装が施されている。そして、「白衣観音」と名乗る観音像も全国に非常に多い。
仙台大観音は真言宗の寺院が管理しているため、明確に密教の尊格として位置づけている。そして、実際に入口には「白衣観音の真言をお唱えください」という掲示がされている。
しかし、ここで言う「白衣観音」と、一般的に知られる白衣観音は全くの別物なのだ。こんなことを言うと「観音様はそもそも普門示現だからいくつも姿があっても観音様は観音さまだ」と突っ込まれそうだが、今日はその辺の議論は無しで読んでください(笑)
要は白衣観音には「顕教」と「密教」の二つのお姿がある、ということ。
日本で「白衣観音」として信仰されるものは大きく二つの系統に分かれる。
この二つは同じ「白衣観音」と呼ばれるが、実はその由来も信仰のあり方も大きく異なる。
一般に巨大仏にもなっていら「白衣観音」として知られるのは、禅宗・浄土宗・民間信仰を通じて広まった観音菩薩である。この白衣観音の直接のルーツは、**宋代の中国で発展した「水月観音」**にある。
も ともと水月観音は、『華厳経』に記された観音菩薩の姿を基にしている。『華厳経』は密教経典ではなく、大乗仏教の経典であるため、この白衣観音は密教とは関係がない。しいて密教的にいうなら正(聖)観音ということになる。
- 水月観音(華厳経) → 禅宗の発展により、宋代の寺院で水月観音の掛け軸が多く描かれるようになった。
- 水月観音の姿が次第に「白衣の観音」として定着。
- 民間信仰と結びつき、現世利益をもたらす観音として白衣観音の独立した信仰が確立。
また、白衣観音は道教の「西王母」や「慈母観音」とも習合し、病気平癒や安産祈願の観音として広まった。そして、戦後の日本では「平和と慈悲の象徴」として、仙台大観音や大船観音のような巨大な観音像が建立されるようになった。
つまり、現在私たちが「白衣観音」と呼ぶものは、華厳経由来の水月観音が変化した正観音である。
一方で、密教における白衣観音は「白処尊(びゃくしょそん)」とも呼ばれ、胎蔵曼荼羅の「蓮華部院の部母」として特別な存在とされる。
このように白処尊は蓮華部院では、一般的な白衣観音のように「現世利益をもたらす観音」ではなく、密教の行において重要な存在とされる。
また、密教では「白衣」は在家修行者の象徴ともされ、白処尊の白衣は単なる清浄の意味ではなく、密教の行者が悟りを得るための修行の象徴とも言える。
そして日本では密教の白処尊の信仰は役目的に独尊で祀られることはほとんどなく一般化しなかったため、胎蔵曼荼羅の一部としてのみ語られ、民間信仰として広がることはなかった。
今回はここまで。
次回は私の個人的な白衣観音とのご縁の話をしたいと思います。
ではまた。
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