「自己肯定感」という言葉をよく見かけるようになりました。
この言葉は、『読んで字のごとく、自分が自分自身を肯定的に評価する感情、態度のこと』です。
平たく言えば「俺スゲー」と、どれぐらい思えているか、ということです。
自己肯定感が高い(俺スゲーの)人は前向きに困難に対処しやすいが、低い人は自己否定的になりやすく、うつや不安のリスクも高いと説明されます。
教育や自己啓発というジャンルでも、自己肯定感は重要なテーマとして取り上げられ、自己肯定感を高めることで目標に向かって前向きに努力し、成長を実感し、幸福度が上がるとしています。
また、この分野の心理学研究もずいぶん進んでいるようで、試しに昨日も紹介したChatGPTさんに聞くと、いろんな研究があると教えてくれました。最後に(参考)として乗せた研究の原典(一次資料)を参考にしてみてください。
さて、上述したように教育や自己啓発、時には心理学では「自己肯定感が低いこと」が問題視され、それを改善するために「自己肯定感を高めよう」とすること目指す様々な方法をよく見かけます。
しかしながら、自己肯定感に関して仏教的な解決法はちょっと違うかな?と私的には考えています。
つまり、仏教であれば、自分を評価するかどうかはただその人の頭の中で勝手に作り出したもの(マーヤー:幻想)だから捨ておけ、という解釈がど真ん中に来るだろうな、と私は思っています。
そのことを意識して再度「自己肯定感」の文字をよく見てみると、この言葉が「感」の文字で終わっていることがポイントだと思うのです。どうしてかわかりますか?
つまり、この言葉はその人の「能力が」優れているとか劣っていることなんて、まってく問題にしていなくて、本人が「そう感じている」というだけの超個人的な主観の話で、その「感覚」が正しいなんて全く頓着していません。いや、おそらく自分のことを100%客観視できる人なんているわけないので、多くは間違っていると考えて問題ないと思います。ただ、肯定感が高い人はあえて「その間違い」を否定してあげる必要はないと思いますが、肯定感が低いことはいろいろと生きにくくなってくるので、何らかの対策は必要になります。
さて、自己肯定感が低い、つまりその人がやってしまう自己否定という間違いをマーヤーとして「捨ておけ」と言っても簡単にできるものではありません。「頭でわかっていても」というやつです。
ということで、私がいつも提唱している「短時間瞑想」でなんとかこれを克服するためのヒントを記していきたいと思います。
自己肯定感で間違いをでっちあげる張本人は「感情」「思考」です。仏教的には「こいつら無視していいから」なんですが、やっぱり手ごわい相手です。ネガティブな感情、ネガティブな思考は簡単に自己肯定感を揺さぶってきます。だからなんとかこいつらを対処しないといけません。
実はこれはとてもシンプルなやり方があります。『感情や思考を客観的に観察することです。以上。』……言ってしまえば簡単です。
もう少し補足していきます。言い方を変えれば観察する自分を登場させるという意味になります。客観的に観察する自分のことを「メタ認知」なんて言い方を心理学ではいいますが、せっかくですからこの言葉も覚えておきましょう。
瞑想という場面でこれを行おうとするならば、まずは自分の感情や思考に「気づく」ことが第一ステップになります。今、不安を感じているなら「あ、不安感じてる自分がいるぞ」と客観的に「気づく」こと。そしてこれを新たな感情が発生するたびにモグラたたき的に「気づき」まくること。禅や瞑想では本来これらの感情、思考は「雑念」ととらえて、追い払うという解説をされることもありますが、それを短時間の瞑想で達成するのは簡単ではないので「気づく」ことで、ここは良しとします。
次のステップとして、その感情もしくは思考は「気づいたら」その瞬間に「マーヤーだから捨ておけ」と自分に言い聞かせて、後は無視します。ちなみに有名な諸々の瞑想によっては再評価してリフレームして云々と難しい段階に入っていきますが、独学でやるならそこまではなかなか厳しいので「捨ておけ!」と言い聞かせて無視するレベルが私の経験的には一番やりやすく継続もしやすいと思います。
さて、重要なことを改めて書きますが、この「瞑想」は一定の時間を確保して静かなところでやらねばならないものではありません。日常の生活でちょっとした隙間時間に1分でもやるのが私が言う「瞑想」です。多くの読者様はもうご存知かもしれませんが。
短時間に、しかもやり方も端折ってポイントだけやりやすくしているので誰でも実践可能だと思います。
しかし、どんな瞑想でも一番の障壁は「継続できない」ことです。
だからせっかく短時間で平易にしているのですから、「継続」という最大の障壁をクリアして日常に瞑想を取り入れてください。
とても簡単な瞑想ですが、仏教の本質に迫れる修行になりうると私は思っています。
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本尊准胝仏母祈願(¥5,000~)
当院のご本尊である准胝仏母さまの祈願です。滅罪、延命、求子に強いご尊格です。
荼枳尼天とはお稲荷さまの仏教でも呼び名です。
商売繁盛、学業増進、立身出世など増益につよいご神さまです
病気平癒、健康維持にとてもよく効く祈祷で、お加持をした「お札」を毎日枕の下に入れてその札に「悪いもの」を吸い取ってもらうように機能させます。人によっては患部に当てるよう袋を作ってお守りのようにしている方もいます。不動明王による祈祷を行いますが、当院では延命に強い准胝仏母の力もお借りして祈祷致します。
光明真言にによる供養(光明供)にて、ご先祖供養を致します。光明真言には強い滅罪の功徳がございます。
(「どんな衆生でも救う」という使命を持って誕生した慈悲深い菩薩さまです。皆様の願いを菩薩さまにお伝えするお手伝いをします)
年始(旧正月)に「星祭」を行い、祈祷札をお出ししておりますが、随時「星祈祷」をお受けしています。
※不動尊華水供を修法致します。
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(参考)
自己肯定感に関する心理学的研究の論文紹介
1. 精神的健康への影響
研究例:Baumeister et al. (2003)のメタ分析
内容:自己肯定感と精神的健康の関係を調査し、自己肯定感が高い人は低い人に比べてうつ病や不安障害の発症率が低いことを示した。
引用:Baumeister, R. F., Campbell, J. D., Krueger, J. I., & Vohs, K. D. (2003). Does high self-esteem cause better performance, interpersonal success, happiness, or healthier lifestyles?. Psychological Science in the Public Interest, 4(1), 1-44.
2. 人間関係の質
研究例:Murray et al. (2000)の研究
内容:自己肯定感が高いパートナーは関係満足度が高く、他者に対しても肯定的な評価を持ちやすいことを示した。
引用:Murray, S. L., Holmes, J. G., & Griffin, D. W. (2000). Self-esteem and the quest for felt security: How perceived regard regulates attachment processes. Journal of Personality and Social Psychology, 78(3), 478-498.
3. 学業や職業パフォーマンス
研究例:Judge et al. (2001)のメタ分析
内容:自己肯定感と職業パフォーマンスの関係を調査し、自己肯定感が高い従業員は仕事の満足度や生産性が高いことを示した。
引用:Judge, T. A., & Bono, J. E. (2001). Relationship of core self-evaluations traits—self-esteem, generalized self-efficacy, locus of control, and emotional stability—with job satisfaction and job performance: A meta-analysis. Journal of Applied Psychology, 86(1), 80-92.
4. 身体的健康
研究例:Taylor et al. (2003)の研究
内容:自己肯定感が高い人は健康的な行動を取る傾向があり、身体的健康状態が良好であることを示した。
引用:Taylor, S. E., Lerner, J. S., Sherman, D. K., Sage, R. M., & McDowell, N. K. (2003). Are self-enhancing cognitions associated with healthy or unhealthy biological profiles?. Journal of Personality and Social Psychology, 85(4), 605-615.
5. レジリエンス(回復力)
研究例:Kamen & Seligman (1987)の研究
内容:自己肯定感が高い人は困難や逆境に対して強いレジリエンスを持ち、失敗から迅速に回復することを示した。
引用:Kamen, D. E., & Seligman, M. E. P. (1987). Explanatory style and health. In C. R. Snyder & C. E. Ford (Eds.), Coping with Negative Life Events: Clinical and Social Psychological Perspectives (pp. 173-192). Springer.