以下の内容はhttps://ryona.hatenadiary.jp/より取得しました。


停滞を一閃し、増益の風を呼び込む

昨日、遅ればせながら初午の荼枳尼天祈願の案内をさせていただきました。

ご承知の通り、本尊の准胝佛母と合わせ、当院では特にご活躍いただいてる荼枳尼天尊ということで、過去にもたくさんの記事を上げています。

いちいちそれにリンクを貼ってもいいのですが、読者の方も「面倒な!」となってしまっては申し訳ないので、この機会に少しまとめてみました。

 

「またその話か」とタコ耳、イカ耳になっている常連の方々も(笑)、祈願の"予習"としてお付き合いいただければ幸いです。


初午と稲荷——理にかなった並び

立春の直後に巡ってくる初午。これは単なる暦の並びではなく、季節の流れに沿った自然な配置です。どういうことか。

 現代では、稲荷神を穀物の神として意識することは少なく、商売繁盛の神という印象が強いかもしれません。しかし本来は「稲」――すなわち命を支える穀物の生成と増益を司る神です。

 そう考えると、立春で春の気配が立ち上がり、そのすぐ後に初午が巡ってくるこの並びは、芽吹きと実りの始まりを感じさせるものとして、いかにも稲荷神にふさわしい時節といえるでしょう。

 稲荷の「稲」は、米――すなわちシャリ。単なる食物ではなく、生命を支える根源的な増益の象徴です。そしてその増益を与える働きこそが、荼枳尼天尊の御徳の核心と解釈することもできるのです。


「息災」と「増益」——二つの祈りの違い

 「増益」という言葉が出たので、ここで少し、祈願の種類を整理しておきます。

息災とは、マイナスをゼロに戻す功徳。病気の平癒、身体健全など。
増益とは、ゼロからプラスを生み出す功徳。商売繁盛、学業増進、立身出世など。


荼枳尼天の験が「速い」のはなぜか

荼枳尼天の験は「速い」と古くから言われます。その根拠は「刀自女経」にある次の一節を見ると分かってきます。

其狐疾走如金翅鳥一翼翔一千里
(その狐は、金翅鳥がひとはばたきで千里を飛ぶが如く疾走する)

 荼枳尼天が乗る白狐の走力を、あの金翅鳥に例えているのです。これは単に「脚が速い」という描写ではないですよね?

 荼枳尼天はなぜそんなに急ぐのか?私はそれを、「いち早く助けたい」という切なる想いの表れだと私は解釈しています。

 荼枳尼天は天部尊の中でも、どこか「人に近しい神さま」という印象があります。失礼を承知で言えば、ひどく「人間臭い」神さまなのです。だから必死に祈る衆生を見かければ、数万の眷属を引き連れながらも、その先頭を自ら切って白狐にまたがり現場へ駆けつける——そんな姿が自然と目に浮かんでしまいます。

 昔のブログで「部下想いのレディースのリーダーのよう」と書いたことがありましたが……今でもあながち外れていないと思っています(冷汗)。


宝剣と宝珠——「与える」と「断つ」が同時に働く

 験が速いもう一つの理由を考えてみます。

 密教における荼枳尼天は、宝珠と同時に鋭い宝剣を手にされています。

 宝珠は福徳を注ぐ。宝剣は、願いの成就を妨げている「余計な執着」や「迷い」を瞬時に断ち切る智慧の象徴です。

 つまり、「与えると同時に、邪魔なものを断つ」という二つの働きが同時並行で機能する。だから結果が速く現れる、ということ。

 裏を返せば、荼枳尼天さまは「誤ったままの人には益を与えない」神さまでもある。これは厳しいようですが、深い慈悲の表れだと思います。


験が速いということ——試練とセット

 ここは大切なところなので、正直に書いておきます。

 験が速いということは、環境がドラスティックに変わるということでもあります。そしてその反動として「試練」が訪れるケースを、私は経験的に何度も見てきました。

 その試練を「修行」とプラスに受け取れるなら、天部尊の力は仏道の大きな推進力になります。

 しかし信仰の根がなければ、大きな利益がかえって自滅の引き金になることもある。

 脅かすつもりはありません。ただ、「利益だけほしい、信仰は抜きで」というのは、特に天部尊には通用しません。常に謙虚で真摯な信仰心があれば、基本的には心配無用です。結局は「信仰」次第——それだけのことです。


准胝仏母と荼枳尼天——二尊をつなぐもの

 私の准胝信仰と荼枳尼天信仰を結びつける根は、「荼枳尼天の親分は焔摩天、その焔摩天は准胝仏母の部下」という繋がりにあります。

 ですが最近は、荼枳尼天のお姿を仏画に描いて、お像を作る過程でその背後に准胝仏母を感じるようになってきました。

 荼枳尼天の容姿が八臂弁才天の影響下にあることは明らかですが、その八臂弁才天が苛烈な女神ドゥルガーの影響を受けてることは過去の記事で明らかにしました。

 さらに准胝仏母は一般に容姿のみドゥルガーの影響を受けたとされていますが、実はその内奥にはドゥルガーの激しさそのものも内在しており、その隠された激しさという要素が荼枳尼天としてこの世に顕現しているのではないか――。

 これは実体験を伴う極めて個人的な観想ではありますが、自身の信仰をより深い次元で強化するものと感じており、あえて否定する必要もないと思っています。


まだまだ書きなりない感じですが(笑)

今日のところはこれくらいにしましょうか……

荼枳尼天・稲荷祈願(稲荷御幣)

申し込みは以下リンクより

https://sgfm.jp/f/970c0c8417b9df8619d876a72bc0b689

 

 

旧暦初午と春分が重なる佳き日に──稲荷御幣のご案内

 本年の旧暦の初午=3/21は、その働きが動き出す「春分」という時節と、きれいに重なっています。

 よって当院では旧暦初午の時期に荼枳尼天供を厳修いたします……と先にご案内しておりました。

 

祈願を事前に申し込みいただいてる方もいましたが、再度正式アナンスです。

 

荼枳尼天の月例祈祷及び年祈祷は多くの方からご依頼を受けておりますが、例祭として祈願するのは今年が初年度になります。

 

先に師僧のブログでもご案内いただきました通り、当院では初午の荼枳尼天さま、つまりお稲荷様の祈願は「御幣札」を授与させていただきます。

konjichouin.hatenablog.com

御幣は「稲荷御幣(以下写真)と「大黒天御幣」です。

ちなみにお狐様のお姿のご幣については私は師のようにフリーハンドでは切れないので、スマホで描いた下書きの線を印刷して切りました💦

 

☆荼吉尼天尊 尊天勧請御幣    志納 一万円  

 荼吉尼天尊の十九種類の誓願をご紹介しますね。

一 諸病を除く 

二 福徳を得せしむ 

三 愛敬を得せしむ 

四  主君に重く敬せられる ※現代風に言えば目上の人に愛顧を得る 

五 盛家と成って資財具足する  

六 五穀豊饒なり   

七 衣装豊かならしむ  

八 牛馬六畜成就する  

九 従うところの眷属満足する  

十 端正の子を生ずる 

十一 衆人愛敬の子を生ずる、 

十二 利根自在の子を生ずる  

十三 持念の輩の病の家に行向えば病鬼退出する   

十四 持念の輩 難産の所に向かっていくに安穏にして産まれる 

十五 盗賊の難を除く、

十六 高位に昇る 

十七 軍陣の所に至るに忽然として怨敵逃げ去る

十八 呪咀本人返る 

十九 一切霊験自在なり

☆大黒天幣      志納 五千円

大黒様はお稲荷様の上司といわれます。併せてお祀りするとより稲荷尊天のお働きがより高まります。

 

申し込みは以下リンクより

https://sgfm.jp/f/970c0c8417b9df8619d876a72bc0b689

 

 

倶利伽羅龍王さまの圧を感じるこの頃~御神体「倶利伽羅龍王」との対面~

倶利伽羅龍王からの圧を感じるこのごろ……

 

 少し前の記事で、私にとってはとてもご縁のある尊格である「倶利伽羅龍王」について記事をかきました。

ryona.hatenadiary.jp

 ムエタイジムに祀られていた龍神が田無神社の「尉殿権現(じょうどのごんげん)」、そして風の神としての「倶利伽羅(クリカラ)」へと至る考察でしたね。

 さて、私が「僧侶」であると同時に素人ながらも「仏師(自称)」であることはこのブログの読者様はご存じの通り。

 だったら気になる訳です。この田無神社=尉殿権現にあったとされる「ご神体」。つまり倶利伽羅龍王像。

 前回の調べて分かったこと。

 尉殿権現のご神体「倶利伽羅龍王像」は二体存在する。理由は尉殿権現がかつて二か所あったから。その一体は市指定の文化財に登録されており、市のホームページにも紹介されていた。

 私は動きましたよ。

 市に連絡しました。

「あのホームページにある倶利伽羅龍王は拝見することは可能ですか?」

「現在、西東京市の寳晃院が保有しています。ちょっとこちらから連絡いれてみますのでまた連絡させてもらいます」

数日後……

「寳晃院のご住職に確認取れました。普段は公開していないそうですが、そちら様も僧侶であり、倶利伽羅龍王をお祀りして拝まれているのであれば開帳してくださるとのことです」

なんと!!

市の担当の方!ご住職!!感謝でございます。

ということで運よくその尉殿権現のご神体とご縁を結ぶことができました。

※いただいたパンフレットの写真の引用です(ご住職にブログ掲載の許可をもらっています)

寳晃院 木彫彩色倶利迦羅不動明王像

 写真では分かりにくいですが、かなりの大きさがあります。江戸中期に作られ彩色も当時のまま。

 御神体として鎮座されていた威風に圧倒されました。このような御縁を頂けたことに感謝しかありません。

 

 さて、上述したように、現在の田無神社の前身である「尉殿権現」は一つではありませんでした。

 江戸時代、もともと一箇所に祀られていた権現様は二つに分祀され、一方は現在の「田無神社」へ、そしてもう一方は「尉殿神社(西東京市住吉町)」へと引き継がれていた、ということです。

 いわば、双子の龍神。今回ご縁をいただいたのは、現「尉殿神社」のご神体だったもの。ちなみに田無神社のご神体は、田無神社に隣接する「總持寺」にお祀りされているそうです。こちらは当時破損がひどかったので修繕してしまったため文化財として登録されたなかったと聞きました。だからもともと調べるきっかけだった田無神社のご神体には今回アプロ―チできなかったということです。ごれもご縁なんですかね。

 さて、倶利伽羅龍王様の「圧」を感じるこの頃。

 しっかり拝まないといけないですね。もしかすると倶利伽羅不動さまのお札を出すことも考えないといけないかも……

 

祈願のお申込みについて

 本院で承っている祈願につきまして、以下解説ページから。

本尊准胝仏母祈願

当院のご本尊である准胝仏母さまの祈願です。滅罪、延命、求子に強いご尊格です。

 荼枳尼天尊祈願

荼枳尼天とはお稲荷さまの仏教でも呼び名です。

商売繁盛、学業増進、立身出世など増益につよいご神さまです

人型加持

 病気平癒、健康維持にとてもよく効く祈祷で、お加持をした「お札」を毎日枕の下に入れてその札に「悪いもの」を吸い取ってもらうように機能させます。人によっては患部に当てるよう袋を作ってお守りのようにしている方もいます。不動明王による祈祷を行いますが、当院では延命に強い准胝仏母の力もお借りして祈祷致します。

 文殊菩薩祈願
「三人寄らば文殊の知恵」というように智慧を象徴する尊格です。学業増進祈祷、無明を断ち切る祈祷などでお力をいただけます。

先祖供養・家族の敬愛祈願

光明真言にによる供養(光明供)にて、ご先祖供養を致します。光明真言には強い滅罪の功徳がございます。

多羅菩薩(ターラー菩薩)祈願

(「どんな衆生でも救う」という使命を持って誕生した慈悲深い菩薩さまです。皆様の願いを菩薩さまにお伝えするお手伝いをします)

星祈祷

年始(旧正月)に「星祭」を行い、祈祷札をお出ししておりますが、随時「星祈祷」をお受けしています。

不動明王祈願

 

※不動尊華水供を修法致します。

e-mail

JYUNTEIIN@gmail.com

 

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「春分」に重なる旧暦初午 ―― 陽気が立ち上がる時の荼枳尼天供

 今年は午年ということもあり、お稲荷さま、荼枳尼天さまへの祈りに、意識を向けておられる方も多いように感じます。

 当院でも荼枳尼天さまには大変ご活躍いただいております。

 

 少し前にも話題にしました「初午」の時期について。

 繰り返しの話にもなりますが、あらためてお話をしたいと思います。

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 稲荷と「午」の結びつきは、単なる“午年”の縁というよりも、本来は「初午(はつうま)」に深く根ざしています。

 現在、伏見稲荷大社をはじめ、多くの霊場ではこの初午を新暦二月の最初の午の日行事を行っていますね。

 これは新暦(太陽暦)が生活の基準となった現代において、春の訪れを一足早く告げる大切な祭礼の形であり、二月にお参りすることも決して間違いではありません。

「あれ?准胝院は何もしないのか?」

と思われてる方もいるかと思いますか!?

 ちょっと話を聞いてくださいな(笑)

 もともとの初午の起源を辿れば、それは「旧暦二月の最初の午の日」を指していました。

 つまり本来は、月の満ち欠けによって毎年日付が大きく動くもの、という生活です。

 そして本年、その旧暦基準の初午は今月、つまり新暦の3月21日に当たります。

 この配置が、なかなか意味深いということを意識しましょうか。

 この日、前日には「春分」を迎えています。

 ご存じの通り「春分」は、昼と夜の長さが拮抗し、ここから「陽」の気が明確に優勢へと転じていく大きな節目です。

 農耕の感覚で言えば、土が温まり、種を蒔く準備がいよいよ本格化するタイミングと解釈されます。

 その直後に巡ってくる初午。

 これは単なる暦の一致ではなく、「陽の気が立ち上がった直後に、生命を育む稲の神の縁日が来る」という、理にかなった並びになっています。

 稲荷とは本来「稲の神」です。

 稲=米=シャリ。

 これは単なる食物ではなく、生命を支える根源的な“増益”の象徴という話は以前にもしました。

 その増益を与える働きこそが、荼枳尼天尊の徳の一面でもあります。

 ここで、荼枳尼天の験が「速い」と言われる所以について少し触れてみましょう。

 以前より荼枳尼天のお経である「刀自女経」を引用して、白狐の飛翔能力が金翅鳥(こんじちょう)にも比肩する速さであることを指摘していました。

 ただ、きっと理由はそれだけではありません。

 密教における荼枳尼天は、宝珠を持つ一方で、鋭い「宝剣」を手にされています。

 この宝剣は、祈願者の前進を阻む「余計な執着」や「迷い」を瞬時に断切る智慧の象徴です。

 願いが叶うのを遅らせているのは、自分自身の内側にある滞りがあるのならそれを断ち切れば願いは速やかに叶う。

 その滞りを剣で一閃して道を開き、宝珠で福徳を注ぐ。

 この「与えると同時に、断つ」という二律背道の働きが同時並行で機能するため、結果として験が速く現れるのだと最近は強く感じている。。

 ようは与えるだけでなく、誤らせない。誤ってる人には永遠に益は与えない神さまである、ということです。


 本年の初午は、その働きが動き出す「春分」という時節と、きれいに重なっています。

 よって当院では旧暦初午の時期に荼枳尼天供を厳修いたします。

 詳細な日程、ならびに祈願の受付につきましては、あらためてご案内いたします。

 関心のある方は、折に触れてご確認いただければと思います。

 こうした「暦と信仰の重なり」は、知っているだけでも神仏の見え方が変わります。

 せっかくの好機ですので、ぜひ覚えておいてください。



祈願のお申込みについて

 本院で承っている祈願につきまして、以下解説ページから。

本尊准胝仏母祈願

当院のご本尊である准胝仏母さまの祈願です。滅罪、延命、求子に強いご尊格です。

 荼枳尼天尊祈願

荼枳尼天とはお稲荷さまの仏教でも呼び名です。

商売繁盛、学業増進、立身出世など増益につよいご神さまです

人型加持

 病気平癒、健康維持にとてもよく効く祈祷で、お加持をした「お札」を毎日枕の下に入れてその札に「悪いもの」を吸い取ってもらうように機能させます。人によっては患部に当てるよう袋を作ってお守りのようにしている方もいます。不動明王による祈祷を行いますが、当院では延命に強い准胝仏母の力もお借りして祈祷致します。

 文殊菩薩祈願
「三人寄らば文殊の知恵」というように智慧を象徴する尊格です。学業増進祈祷、無明を断ち切る祈祷などでお力をいただけます。

先祖供養・家族の敬愛祈願

光明真言にによる供養(光明供)にて、ご先祖供養を致します。光明真言には強い滅罪の功徳がございます。

多羅菩薩(ターラー菩薩)祈願

(「どんな衆生でも救う」という使命を持って誕生した慈悲深い菩薩さまです。皆様の願いを菩薩さまにお伝えするお手伝いをします)

星祈祷

年始(旧正月)に「星祭」を行い、祈祷札をお出ししておりますが、随時「星祈祷」をお受けしています。

不動明王祈願

 

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ムエタイジムに鎮座した龍神の正体

 先日、通い始めたムエタイジムの入り口で、立派な龍神様が祀られているのを目にしました。

 タイのジムなら上座部仏教の守護霊(ピー)か何かかと思いきや、トレーナーさんに尋ねると意外な答えが返ってきたのです。

「田無神社で拝受した神様ですよ」と。

 ここから、私のマニアックな探求アンテナが勢いよく回り始めました。

◆消えた龍神と「尉殿権現」の謎

 田無神社のサイトを見ると、現在の主祭神は級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)、そして大国主命です。

「あれ、龍神はどこへ行った?」と不思議に思いましたが、調べて納得しました。

 この神社では九星気学に基づき、五行の龍神を東西南北と中宮に配する「五龍神方位除」という祈祷を行っており、ジムの神様もその系譜のものでした。

 しかし、話をここで終えてしまったら勿体ない。

 歴史を深掘りすると、さらに面白い事実が浮かんできました。

 田無神社は江戸時代まで「尉殿(じょうどの)権現」と呼ばれていました。

 想像通りではありますが、田無神社とは神仏分離後の社名だったわけです。

 さて、この「尉殿」が一体何を指すのか。

 面白いことに、実は明治時代の宮司の代からずっと議論が続くほど、この名前の考察が続けられていたようです。

◆結びついた「龍」と「風」のミッシングリンク

 サイトにあった興味深い一文に、私は釘付けになりました。

『慶安由緒』という古い記録には、こう記されているといいます。

「従古来本地垂迹倶利伽羅不動明王種子 神道御流灌頂本地十一面観世音」

出てきました、本地仏。

なんとここに「倶利伽羅(くりから)不動明王」の名が登場します。

やはり、ここにも龍神が潜んでいました。

ここで私はピンときました。

 現在の主祭神は級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)。「級長(しなつ)」を古語では「しなとのかぜ(科戸風)」と呼びますが、これは風が吹き起こる場所、あるいは息の長い鳥を指す言葉です。

キーワードは「風」です。

ここで、以前私が考察した「倶利伽羅龍王」の記事を思い出しました。

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 一般的に「倶利伽羅」といえば、不動明王の剣に巻き付く火炎の龍を連想しますが、その淵源は「風」にあると紹介したことがあります。

 その記事の繰り返しになりますが、インドのバラモン教における新ウパニシャッド(奥義書)の資料を見ると、非常に興味深い書き分けがなされています。

  • クリカ(kulika): 龍の名前として登場

  • クリカラ(krkara): 風の名前として登場

「龍」は雨を呼び、嵐を呼ぶ存在です。

 古の人々が「風」の中に龍の躍動を感じ取り、それがやがて不動明王の炎をも飲み込む神格へと昇華していった……そんなイメージでしょうか。

 そう思えば、ムエタイジムの入り口にあった龍神は「尉殿権現」であり、同時に「倶利伽羅龍」でもあるのだと感じ入りました。

 倶利伽羅龍王といえば、私の産土神である秋津神社に鎮座し、護摩加行で姿を現された、私ともご縁の強いご尊格です。

秋津神社の倶利伽羅龍(江戸時代)

護摩加行時の倶利伽羅龍

 格闘技の道場で、激しい呼吸(風)と共に己を磨く若者たちを、風の化身である龍神が見守っている。

 そう思うと、なんだか出来過ぎた巡り合わせのように感じてなりません。

 

祈願のお申込みについて

 本院で承っている祈願につきまして、以下解説ページから。

本尊准胝仏母祈願

当院のご本尊である准胝仏母さまの祈願です。滅罪、延命、求子に強いご尊格です。

 荼枳尼天尊祈願

荼枳尼天とはお稲荷さまの仏教でも呼び名です。

商売繁盛、学業増進、立身出世など増益につよいご神さまです

人型加持

 病気平癒、健康維持にとてもよく効く祈祷で、お加持をした「お札」を毎日枕の下に入れてその札に「悪いもの」を吸い取ってもらうように機能させます。人によっては患部に当てるよう袋を作ってお守りのようにしている方もいます。不動明王による祈祷を行いますが、当院では延命に強い准胝仏母の力もお借りして祈祷致します。

 文殊菩薩祈願
「三人寄らば文殊の知恵」というように智慧を象徴する尊格です。学業増進祈祷、無明を断ち切る祈祷などでお力をいただけます。

先祖供養・家族の敬愛祈願

光明真言にによる供養(光明供)にて、ご先祖供養を致します。光明真言には強い滅罪の功徳がございます。

多羅菩薩(ターラー菩薩)祈願

(「どんな衆生でも救う」という使命を持って誕生した慈悲深い菩薩さまです。皆様の願いを菩薩さまにお伝えするお手伝いをします)

星祈祷

年始(旧正月)に「星祭」を行い、祈祷札をお出ししておりますが、随時「星祈祷」をお受けしています。

不動明王祈願

 

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星祭りのお札、お待たせしました。

 大変遅くなりましたが、お申し込みいただいた星祭りのお札は、今週中に発送いたします。

 今年の厄除けと開運を願い、一体一体心を込めてご祈願いたしましたので、お手元に届きましたら、大切にお祀りください。

お札の内容について

今回お届けしたお札には、以下の種類がございます。

🔹 特別祈祷(黄札):より丁寧な加持を希望された方へ
🔹 普通祈祷(白札):通常の星供養をお申し込みの方へ

 特別祈祷は、星の善し悪しにかかわらず、より力強い祈願を希望される方へ授与しております。
「悪星だから特別祈祷をする」のではなく、「さらなる守護や繁栄を願うための選択肢」としてお申し込みいただけます。

 また、お札には、ご覧の通り各お札にそれぞれ、住職作の当年星の「御影」が描かれております。
 これは、星供養の儀軌『梵天火羅九曜』に「神像を祀る」と記されていることに基づいたものです。

 

つまりお札を前に拝んでいただくことを想定しています。

 

守り・特別な曼荼羅について

🔸 「お札ではなく、身につけられる形で持ちたい」という方へ
尊星王のお姿が入ったお守りをご用意しております。
※ この場合、お札は付属しませんので、ご了承ください(お札とお守り両方希望された方は両方送付します)。

 

🔸「御影(曼荼羅)にてより丁寧に祀りたい」という方へ
希望者に住職自らが描いた、特別な曼荼羅写真をお付けしました。

この曼荼羅は、当院のみでお授けしている特別なものであり、他では手に入らないものです。


これは、星供養の儀軌『梵天火羅九曜』に記された「神像を祀る」という教えに則り、特別に描き起こしたものです。


追加の星供養も承ります

今年の星供養は一旦終了いたしましたが、ご希望があれば個別に星供養を承ります。
厄除け・開運祈願をご希望の方は、下記の申し込みフォームよりご連絡ください。

【お申し込みはこちら】(申し込みページのリンク)

https://sgfm.jp/f/d50302f664802f20ebb219caa01ac6e5

本年が皆様にとって良き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

合掌

 

祈願のお申込みについて

 本院で承っている祈願につきまして、以下解説ページから。

本尊准胝仏母祈願

当院のご本尊である准胝仏母さまの祈願です。滅罪、延命、求子に強いご尊格です。

 荼枳尼天尊祈願

荼枳尼天とはお稲荷さまの仏教でも呼び名です。

商売繁盛、学業増進、立身出世など増益につよいご神さまです

人型加持

 病気平癒、健康維持にとてもよく効く祈祷で、お加持をした「お札」を毎日枕の下に入れてその札に「悪いもの」を吸い取ってもらうように機能させます。人によっては患部に当てるよう袋を作ってお守りのようにしている方もいます。不動明王による祈祷を行いますが、当院では延命に強い准胝仏母の力もお借りして祈祷致します。

 文殊菩薩祈願
「三人寄らば文殊の知恵」というように智慧を象徴する尊格です。学業増進祈祷、無明を断ち切る祈祷などでお力をいただけます。

先祖供養・家族の敬愛祈願

光明真言にによる供養(光明供)にて、ご先祖供養を致します。光明真言には強い滅罪の功徳がございます。

多羅菩薩(ターラー菩薩)祈願

(「どんな衆生でも救う」という使命を持って誕生した慈悲深い菩薩さまです。皆様の願いを菩薩さまにお伝えするお手伝いをします)

星祈祷

年始(旧正月)に「星祭」を行い、祈祷札をお出ししておりますが、随時「星祈祷」をお受けしています。

不動明王祈願

 

※不動尊華水供を修法致します。

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自行と化他の交差点

仏教の世界には、自らの修行に励む「自行(じぎょう)」と、他者を導く「化他(けた)」という言葉があります。

一見すると、これらは自分を磨くことと他者を助けることという、対照的な方向を向いた行為に思えるかもしれません。

しかし私は、武道という学びの道中で、この二つが鮮やかに重なり合う瞬間に出会いました。

今回は、その経験についてお話ししたいと思います。

私は長年、テコンドーという武道を自らの核として歩んできました。

ある一定のレベルに達すれば、人は自然と「教える」という立場に回るようになります。

後進に技を伝え、育てること。

それは確かに尊い学びの形であり、私にとっても大切な「化他」の時間です。

しかし、私は武道・格闘技というジャンルにおいては、常に自らの「自行」を優先してきました。

どこまでも一人の「生徒」であり続ける道を選び、新しい門を叩き続けてきたのです。

つい先日も、私はテコンドーの道場に加え、タイの国技であるムエタイのジムに入門しました。

幸い、ここ八王子には高名なムエタイジムがあります。

57歳という年齢を考えれば、周囲からは健康維持や体力作りのためだと思われるのが一般的でしょう。

けれども、私の内側にあるのは、枯れることのない純粋な探求心です。

他流派の門をくぐる時、私はこれまでの実績やプライドをすべて道場の外に置いていきます。

そこで私を指導してくれるのは、息子と同い年の女性です。

しかし、彼女は世界四冠を制したレジェンドであり、タイ本国でも絶大なリスペクトを集める存在です。

私にとって、年齢も性別も関係ありません。

ただ、その至高の技術を真摯に学ぶのみです。

右も左もわからない「初心者」として、ただひたすらに。

その流派でなければ触れられない真理があり、初心に帰ることでしか見えない景色があります。

40年もの歳月を武道に捧げながらも、自分の未熟さを突きつけられる。

それが楽しくて仕方がありません。

「ああ、おもしれえ」と、心から思えるのです。

自我を満足させるために、ただ夢中で拳を振るい、汗を流す。

それは理屈抜きの喜びに満ちた、究極の「自行」の時間でした。

そんなある日のことです。

稽古を終え、肩で息をしている私に、同年代の方がふと声をかけてくださいました。

「あなたを見ていると、自分もまだやれる気がしてくる」

その言葉を聞いた瞬間、私はハッとしました。

私は誰かのために動いていたわけでも、手本を見せようとしていたわけでもありません。

ただ自分の渇きを癒やすために、無我夢中で新しい世界に飛び込んでいただけでした。

しかし、己の限界に挑み、初心を貫くその「自行」の姿が、図らずも他者の心に火を灯していたのです。

自分のための学びが、そのまま誰かの救いや勇気へと繋がっていく。

これこそが、自行と化他が溶け合う瞬間なのだと気づかされました。

「ああ、ここにも仏教の教えが息づいているではないか」と。

一つのことを極める美学もあれば、常に新境地を拓き続ける情熱もあります。

私はこの道において、どんなに歳を重ねようとも、あくなき探求心とともに一生「生徒」として歩み続けたいと願っています。

 

祈願のお申込みについて

 本院で承っている祈願につきまして、以下解説ページから。

本尊准胝仏母祈願

当院のご本尊である准胝仏母さまの祈願です。滅罪、延命、求子に強いご尊格です。

 荼枳尼天尊祈願

荼枳尼天とはお稲荷さまの仏教でも呼び名です。

商売繁盛、学業増進、立身出世など増益につよいご神さまです

人型加持

 病気平癒、健康維持にとてもよく効く祈祷で、お加持をした「お札」を毎日枕の下に入れてその札に「悪いもの」を吸い取ってもらうように機能させます。人によっては患部に当てるよう袋を作ってお守りのようにしている方もいます。不動明王による祈祷を行いますが、当院では延命に強い准胝仏母の力もお借りして祈祷致します。

 文殊菩薩祈願
「三人寄らば文殊の知恵」というように智慧を象徴する尊格です。学業増進祈祷、無明を断ち切る祈祷などでお力をいただけます。

先祖供養・家族の敬愛祈願

光明真言にによる供養(光明供)にて、ご先祖供養を致します。光明真言には強い滅罪の功徳がございます。

多羅菩薩(ターラー菩薩)祈願

(「どんな衆生でも救う」という使命を持って誕生した慈悲深い菩薩さまです。皆様の願いを菩薩さまにお伝えするお手伝いをします)

星祈祷

年始(旧正月)に「星祭」を行い、祈祷札をお出ししておりますが、随時「星祈祷」をお受けしています。

不動明王祈願

 

不動尊華水供を修法致します。

e-mail

JYUNTEIIN@gmail.com

 

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