今日は日曜日で、千葉県松戸市の公園「21世紀の森と広場」で開催された「めざせ、こんちゅうマスター」〜秋の昆虫観察会という野外講座に参加してきました(図1)。事前に電話で申し込みをするとき「大人でもいいですか?」と念を押して訊いたところ、OKということだったので、気持ちを楽にして参加することができました。

参加目的の一つは、もちろん公園内でどのような昆虫がいるかという興味がありますが、もう一つは実際に行政によって子供向けの講座がどのようなスタイルで、かつどのくらいのレベルで催されているか、という教育的な観点からの情報を得ることでした。
しかし、公園内の集合場所まで行くと、キャンセル待ちの親子連れが5組もいて、私が参加することが申し訳ないという気がしました。そこで「私がキャンセルすれば待機中の人たちが代わりに入れますか?」と係員に訊いてみたのですが、ダメと断られてしまいました。「じゃ、オブザーバーという形でもいいので、待機中の人たちを帯同させたらどうですか?」と提案したのですが、これも断られました。
うーん、もう少し、柔軟に対応したらいいのに、というわだかまりはありました。
会場となっている公園は、人工的な植栽もありますが、街の中とは思えないほど緑が豊かで、自然がかなり残っている貴重なエリアです(写真1)。

公園の中には、大きな池があり、水鳥の観察もできるようになっています(写真2)。

残念というか信じられないのは、図1からもわかるように、公園のど真ん中を突っ切るように大きな車道が走っていることです(写真3)。この車道をつくるときに、けっこう反対があって問題になったと聞いていますが、自然の森を生かした公園を割くように車道をつくるなど、愚の骨頂ではないかと思いました。
たった一本の道路をつくることで、貴重な自然の景観をどれだけ損ねているか、観光資源と生態系サービスに関してどれだけの経済的損失を招いているか、理解できないのでしょうね。トンネルにするとかできなかったのでしょうか。

話しを昆虫マスターに戻すと、今回の講座では、公園内を1時間散策して「40種以上の昆虫を見つけること」が目標であることを、解説員から伝えられました。「えっ、40種とは大変だな」と思いましたが、参加者全員(20名ちょっと)でということだったので、少しホッとしました。
とはいえ、「私一人だけでも40種の昆虫を写真に収めるか、あるいは確認できるか、がんばってみよう」という目標を持って野外観察に臨みました。以下に、撮った昆虫写真の代表的なものを示します。
写真4は、キアゲハ Papilio machaon hippocrates です。

写真6は、ヒメアカタテハ Vanessa cardui です。多数見られました。



シロオビノメイガ Spoladea recurvalis です(写真9)。胴体の長さが11 mmでした。普通に見られるガ(ツトガ科ノメイガ亜科)の一種ですが、久しぶりに見ました。

クサギカメムシ Halyomorpha halys です(写真10)。係員から渡された昆虫捕獲用のプラスチック容器に入れたところです。

最後にオンブバッタ Atractomorpha lata です(写真11)。

私自身で写真が撮れたもの、目撃、捕獲して種名を確認できたものをまとめると、以下のとおりです。合計38種で、目標の40種にはちょっと及びませんでした。残念。
●鱗翅(チョウ)目20種
ナミアゲハ、キアゲハ、ナガサキアゲハ、ジャコウアゲハ、クロアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、モンキチョウ、アカボシゴマダラ、ヒメアカタテハ、ルリタテハ、ツマグロヒョウモン、ムラサキシジミ、ベニシジミ、ルリシジミ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、シロオビノメイガ、オオスカシバ、クロメンガタスズメ
●膜翅(ハチ)目3種
オオスズメバチ、クマバチ、フタモンベッコウ
●甲虫目3種
●半翅(カメムシ)目2種
●トンボ目3種
●カマキリ目7種
でも、子供達みんなで探し当てた種類は42種になりました。目標達成ということで、大人も含めて、昆虫マスターの称号としての記念バッジをもらいました(写真12)。

今回の講座ですが、目標を「昆虫40種類を探し当てること」と参加者に伝えて、達成すれば称号を与える企画は、とてもおもしろいと感じました。解説員としての若い先生の説明、講義もなかなかよかったと思います。