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『プロジェクト・ヘイル・メアリー』~英雄が地球を救う話ではなかった

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観てきました。

「ライアン・ゴズリングは地味すぎて地球を救う顔じゃないだろう!」と思って観に行ったら、本当にそういう話で最高に面白かったです。


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心構えのできてない在野の学者が滅亡しそうな地球を救う話、ということは予告を観たらなんとなくわかるわけで、そうすると、「地球を救うことによってヒーローになる話なんだな」と思いこんで観るわけです。

ところが「逃げ回るキャラクターが強制によって無理矢理地球を救うしかない場所に追い込まれる」という、ヒーロー神話では絶対にありえない話の展開。

 

なんたって肝心な瞬間に意識がないですから。どう頑張って鑑賞しても、「自分の意志で社会に対する責任を果たしに行った英雄」として評価するのは無理なんです(そもそも宇宙船の名前が”神頼み号”だし)

じゃあ、終始情けない顔をしているライアン・ゴズリングが何によって主人公になるか、といえば、話のずっと後半、自分の意志で”地球じゃないもの”を救いにいく決断によってです。あー、そういう話だったのか。地球は、まあ、救っちゃったから、それはそれでよかったね、ということですね。

 

それはもう、いい具合に裏をかいてもらった爽快感満点です。

歴代ハリウッド映画で地球を救ってきた白人男性としては桁外れにマッチョイズムから解放され、軽妙で、ユーモアに満ちた本当に素晴らしい主人公像だったと思います。

 

そしてこれは私の特性なんですが、すごく面白いと思いつつ、映像刺激が強すぎて脳が疲れて途中寝落ちしちゃったところがあるんです。たぶん、一番良いシーンで寝てました。それもあって悔しいので原作買いました。

原作の方も、大変に面白い。SF読むの、あまり得意じゃないんですが、非常に読みやすい小説でした。

 




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