『28年後... 白骨の神殿』を観てきました。
おそらく今年の「やべえ・オブ・ザ・イヤー」はこの作品だと思うんですが、直前にコーヒー飲みすぎたために途中でいったんトイレに立ってしまいましてね。猛烈に後悔いたしました。見逃していいシーンなどなかったハズなのに、私の馬鹿馬鹿っ。
ゾンビウィルス蔓延後の世界、母をなくして一人で森を彷徨っていた少年スパイクは”ジミーズ”という悪魔主義のチンピラ集団に拾われる。”悪魔に生贄の苦痛を捧げる”という掟に馴染めないスパイク。やがてジミーズはかつてスパイクを助けたケルソン医師がゾンビとコミュニケーションを取っているのを発見、接近を図る。……というような話でした。
あらすじ書いてもヤバイ感じの映画ですが、ほとんどすべてのシーンで想像の斜め上からヤバさを大盛りにしてきます。
一作目の『28年後……』のときに、すごく古典的なイニシエーションを通過した少年スパイク君と、今作『白骨の神殿』で出てくるチンピラ集団「ジミーズ」の間では、キャラクターのトーンが違いすぎてどうにもならないだろう、と思っていたんです。

そしたらなんということでしょう。一作目でもスパイク少年のメンターだった善意の医師ケルソンが、突出した違和感によってどっちの世界観にもそれなりに馴染めるという、ミラクルを観せてくれるではないですか。

もはやドクター・ケルソンに度肝を抜かれすぎて、印象薄めのスパイク少年が主人公として成立しなくなるのではないかと心配する勢いだったのですが、そこはきちんとわかって作られた構成の素晴らしさ。最後にしっかりと主人公の資格を取り戻して大変に座りのいい成長譚として見事に幕を閉じるのでした。凄い。凄すぎる。面白い。
一作目も私は結構好きだったんですが、今となっては今作のための露払い映画にすら見える