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2025年面白かった映画とか

今年はなんとなく100本近く映画を観たような気がするので、雑に振り返っておきました。

 

 

『ワン・バトル・アフター・アナザー』~誰も文句言いようがないで賞


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色んな人が今年の公開映画でランキング付けてるのを見かけましたが、だいたいみんな1位がこれになるんですよね。

「みんな同じになるんじゃ意味ないじゃないか」

と思って自分も今年見た映画のメモとか探して見るんだけど「うん。まあ、やっぱりワンバトだなあ・・・・・・」ってたしかになる。

 

デカプーが「30年も前のパスワードなんか覚えてるわけないだろ、クソリベラルがっ!」って切れるシーンと、

デカプーが子煩悩パパになったら、パートナーから「おまえは本当につまんない男だな!」って切れられるシーンと

デカプーが「あの若い革命家たちのあとついて走るのとか無理だから君と一緒に逃げたいよお」って ベニチオ・デル・トロに泣きつくシーンが最高でした。

っていうか、他のシーンも最初から最後まで全部おもしろかった。

 

アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』~映画じゃなくて狂気で賞


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別に面白い映画だったと主張したいわけではないんですよ。

ドルビーシネマだ、3D上映だ、ハイフレームレートだと素人にはたいして分からない特別興業料金を積み重ねて小銭をかっぱいていく手法。

金を取ったうえでダサい3Dメガネを三時間半かけさせたうえでトイレにもいかせないという拷問を世界規模で行う了見。

だいたいの人は見に行くまえから「別に話はおもしろくないんでしょ?」って思ってるのに行かざるを得ない謎重圧。

本当にそんな必要があるのか誰にもわからないのに、大スター俳優たちに演技をさせてから全部CGに置き換えるという、にわかには信じがたい大金の使い方。

どれをとっても、銀河系で独りしかいないタイプの映画監督さんですよね、とは思う。

今年はもうひとりコッポラという異次元にふりきった監督さんがいましたけど、あのお方は自腹切ってるぶん、まだ常識の枠内にいますよね。

 

『ハウス・オブ・ダイナマイト』~感動の仕方がマニアックだったで賞


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見終わった瞬間に「大状況ものなのにサブプロットが閉じない!」という点にやたら感動してしまいまったんですが、そんなこと言ってもほとんど人に伝わらない気がして、ついつい、今年見た映画の中でも指折りに気に入ったことを隠しがちだったんです。

でも年末になるとふつうに「おもしろかった」って褒めている人がいるのをみつけて「そうよね!やっぱり?」ってなりました。来年こそはもうちょっと自分の感想に自信をもって生きていこう。

あんな(夢も希望もない)ことできるの、今のところキャサリンビグロー監督くらいしかいないのではないか。

 

 

ショーガール』~最高の浦島太郎で賞

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今年の封切り映画ではぜんぜんない。1955年のポール・ヴァーホーヴェン映画です。今U-NEXTに入っているのですが年内に配信が終わってしまうので、すごい慌てて見ました。

数ある浦島太郎の中でもベストオブ太郎のひとり、ダンサーのナオミさんです。

また、クリスタルっていう名前の乙姫様も素晴らしくて。ぽっと入ってきたナオミ太郎をちゃんと一人前と認めてしっかりいじめにくるんですが、同時にこういう若い太郎に階段から突き落とされるのが乙姫として最後の仕事になることも分かってちゃんと腹もくくれているところが、かっこいいのです。

 竜宮城を去るときに手渡す玉手箱もさりげなくて粋ですし、行き帰りを送迎する亀のボンクラぶりもいいですし。最高の浦島太郎映画でした。

 

『ブラックドッグ』 ~しみじみ印象的だったで賞


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中国ノワールという売り出し方だったので、もっとやくざ映画っぽい血に飢えた感じのものかと思って見に行ったら、ゆっくり染みてくる異類婚姻譚で、古い話好きにはたまらなかったですね。

大人にとってはラブシーンともいえないくらいの、気のせいみたいな一瞬の親密なシーンも、近年みた中ではもっとも胸に迫った異性愛ロマンスショットでした。今のところ、なにがよかったのかうまく言語化に至ってない点まで含めて、なんらかの新感覚に近づいた気がした一本。

 

 

ボディビルダー』~もうちょっといろんな受容がされてほしかったで賞


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これは何がおもしろかったかと言えば、観測した範囲では私ひとりだけが「違う映画みたいな感想になってた」ってことです。

お見受けしたところでは、画面に映っているものをそのままあったこととして受容されてることが多いようなんです。限界突破した肉体を維持している人達の話ではあるので、「ありえないだろ、でもありえちゃったんだねー」くらいのテンションで受け取ることも、たしかにできそうではありました。

 でも筋の通った話として観ようと思えば、やっぱり「主人公の妄想のシーンが多かったよね」という見方になっていくような気がしたんです。 そうでなければ、「どうしてデートの相手と憧れの人がまったく同じセリフを言うのか」とか「どうして工務店にキレたときのセリフと、憧れの人に迫るときのセリフがまったくおなじなのか」とか、あるいは「どうして興味もないのに毎日パソコンからわざわざ外部スピーカーで異性愛男性用ポルノを流しているんだ」とか。色々説明が通らなさすぎるのではないか。

 ということで、この話はもっと筋肉ムキムキマッチョに興味のない人々に観られれば解釈も面白く展開するんじゃないかな、っていう気がしている。

 

落下の王国4Kデジタルリマスター』~大衆娯楽への信頼と敬意が熱いで賞


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なんの作品だかよく知らないまま観てきたんですが、大衆を癒やすフィクションがうまれていく瞬間が記録されていてとても感動的でした。

語り手の志が低いことがとてもよくて、「あの子に薬を盗んでこさせたい」くらいのことでお話を作り始めるんです。それが聞き手と語り手の間でどういうふうに成長していってしまうのか、という過程がよかったし、自分でつくったフィクションの成長を目の当たりにした主人公が大衆という相手をしっかり信用して敬意を持つようになったのも、本当に感動的でした。

アレとかコレとか、受け手を自分より愚かな存在だと思ってる造り手の所業は、ちゃんとバレるんだからなっ!

 

嵐が丘』~来年の公開を待ちながら読書してるで賞


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来年は、マーゴット・ロビー主演で『嵐が丘』の公開があるので、すごい楽しみにしています。「なぜ今『嵐が丘』なのか」というのもさることながら、「あの『バービー』を大ヒットさせたマーゴット・ロビーをわざわざ連れてくるというのは、製作陣はどういう目論見なのか?」ということも緊張感を持って注視せざるを得ない。

 『嵐が丘』といえば、荒野で身分違いの恋をする悲恋ものの最古典ですね、ヒースクリフ。 「今新しい要素ってなんだろう」と思ってつらつらと読み返してみると語り手が女中さんだったんです。

 ロマンスのヒーローであるヒースクリフを子どもの頃から全力で憎んでいる女中さんが「この屋敷にはこんないわれがありまして」みたいなことを語っていく。「信用できない語り手」小説であり、ワーキングウーマン小説でもあるところに、実はまだまだいろんな解釈の余地が入っていたんではないか、と、今鋭意読み返し中です。

 なんか、読んでいくと「ヒースクリフって言われるほどの悪事働いてなくないか?」っていう気がしてくるんですよ、これがっ!わくわくするでしょう?(私だけか)

 

 




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