『キムズビデオ』を観てきましたよ。
変わった映画だっていうからなんとなく観てきただけなんですが、おどろきの展開で実に面白かったです。
ニューヨークにキムズビデオっていう、変なものが大量においてあるレンタルビデオショップがあって、そこが時代の波だかなんだかで2008年に閉店したのだ、と。
映画オタクの青年が「キムズビデオにあった大量のお宝(世間的にはゴミ?)はどこいった」というので探し始めたら、なぜかイタリアのマフィアのところに放置されていた、というなんだか全然わからない話ですね。
カメラをまわしはじめたらすでにサスペンスがはじまっていたという奇跡を目撃して、こちらも上がるわけですが、監督も何が撮れちゃってるのか把握しないまま撮影を始めてるので、なんか呑気でわりとかわいい。
またビデオを探しに行った先がイタリアの中でも大変小さな田舎町ということで、そこの人たちも揃いも揃って呑気なのが観ていて心地よくて、途中でいったん寝てしまったりなんかしました。しかしながら、呑気な中にも実は怒涛の展開です。
あらあらおやおや、言ってる間に「なんだめちゃめちゃいい話じゃん!」ということでうっかり感動、たいへん愉快に劇場を出たのでありました。
観始めたときには想像もしなかったくらい、幻想的なドキュメンタリーで、なんでこの話がこんなに幻想的になってるかと言えば、”なんとなく似たようなものを観て愛してきた人たちの絆”みたいなものが、劇中のいろんなものと、スクリーンのこちら側を繋いでいるからですね。
海外の低予算ドキュメンタリーにしてはわりと観客も入っていて、「コーエン兄弟はキムズビデオに大量の未払金がある」というネタがこすられるたびにさざなみのような笑いが広がる感じが、楽しかったです。
ま、お金はないけど映画が好きだったんだから仕方ないよね。
