「ファンタスティック4:ファースト・ステップ」を観てきましたよ。
とっても頑張っていたと思います。
いいところは色々あった。
インビジブル・ウーマンがいきなり妊婦として登場し、自分の専門性を活かしたまま出産、子育ての時期も普通に過ごしている様子を観るのは、パラレルワールドのこととは言えなかなかいいもんです。
子どものために「アレをするな」「これをしろ」「母親の自覚が……」「周りの迷惑を考えて……」とか言って女性の人生を勝手に奪っていこうとする人が一人もいなかったことについては、大変いいんじゃないの。と思いました。
あと、血縁によらない拡大家族もよかったですね。なんかわからないけど家族みたいに家にいるおじさん、とか。社会的な評価は微妙だけど家庭内では一定の存在感があるらしいおじさん、とか。混沌を混沌のまま、子育てというミッションに向かっていくチームは魅力的。不慣れな大人たちがよってたかって車にチャイルドシートをつけようとしてうまく行かないシーンとか、とってもよかったです。
そういう、ある種"今っぽい"サブプロットを立てれば立てるほど、”より大きくて強い敵と戦う”っていうメインのミッションとの食い合わせの悪さが引き立つのは、やっぱり厳しいところですね。
「あっちにでっかい敵がいる!」っていうのと「おれたちのこの子を守り育てよう」というのと、話が行き来するたびに、エピソードとしてはどうも脱線してるように感じます。
宇宙で戦闘中に出産すればサスペンスが拡大するだろうという発想も、ちょっと雑な印象を受けました。せっかくそこまで自分で体調管理しながらチームをまとめてきたインビジブル・ウーマンが急に足を引っ張る役回りに見えるのは、気の毒ではないか。

挙げ句、敵にとっては毛根くらいのサイズしかない新生児をオトリに使ってブービートラップをしかけ、「うまくいった!」と見せかけてからの、「引っ掛からないよーん」みたいなことをされても、「君たち、どっちも結構馬鹿だな」くらいな感じに映って非常に微妙。
せっかくここまで色々頑張ってきたのに、最終的には「女の一念」で宇宙の敵に勝ちました、みたいなところに着地するのも、やっぱり工夫が足りてないように見えてしまいます。
あんなにでっかい大魔神みたいなものと戦わないですむなら結構おもしろいホームドラマにもなり得るんでしょうが、やっぱりなかなか難しいところがありますね。