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『ハルビン』~とにかく面白い

ハルビン』観てきましたよ。

なんだかよくわからないまま勢いで観に行きましたが、超面白かった。


www.youtube.com

 

伊藤博文の暗殺って、私が使った歴史の教科書では一行くらいの記述しかなく、「右翼青年の暴挙」くらいのニュアンスで受け取っていたものでした。

長じて「韓国では安重根は英雄だ」って話を聴くに及んで「そういえば、当然そうだよな」と”歴史の教科書のたった一行”ということについて考えてみたりしたきっかけ。

そして『ハルビン』はその”たった一行”についての映画でした。

 

それはそうなんですけども。

とりあえず何はさておき、スペクタクルが凄い。日進月歩のCG技術で映画のスペクタクルは年々歳々拡大してはおりますが、デカいだけでなくて、ここまでしっかり映画としての色気を発揮するスペクタクルは近年あんまり観ない気がして、まあ興奮しました。

洞窟の中でキャッツみたいな毛皮着てる馬賊とか、宮崎駿が描いたハドソン婦人みたいな女性が荷馬車を駆って爆発の中を脱出するシーンとか、明らかにジョン・ウェイン的西部劇風に馬を連れ立って荒野をやってくる人物たちとか。

大画面の中に映画的色気がドバドバ。

映画館でこそ観たいスペクタクルがいっぱい

こんなに生々しい直近の歴史の記憶を果たしてスペクタクルにしていいのか、というのは作る側は葛藤するところじゃないかとは思うんですが、今回は振り切ってやった熱量に大変感動しました。

その代わりに、ということなのかどうかは部外者にはわからないことですが、出てくる日本帝国軍人が、全員カタコトの日本語を喋るのです。

 

最初のうちは「ここまで韓国なまりの日本語って、あんまり聞く機会ないよな」と思いながら観ていました。ジャーナリストにしろyoutuberにしろ、日本語を使って活動している韓国の人って「語学力どうなってんだ」って思うくらい上手い人ばかりという印象を受けます。

そんな中この作品では、芝居そのものはうまいけど明らかに普段使っていないことがわかるイントネーションの日本語を使う”日本人役”韓国人がたくさん出てくるのです。

日本語を使いこなす人が多い国で、しかもこれだけの予算の掛かった映画で、役者に「ネイティブ風日本語」の訓練をつけるくらい難しいことではなかったろうということを考えると、たぶん、これはわざとなんだろう、という気がします。

 

ラスボスの伊藤博文以外はすべて韓国人をキャスティングして、そして普段の自分たちのイントネーションのままで日本語を話して「これは韓国の映画である」ということを正面切って明らかにしたうえで、海外展開もしてるのだということを考えるに、「そうか、ここで腹をくくったのか」と、大変な感動をしました。

作品が描き出した歴史を踏まえたうえで、日本人に「日本語が上手ね」って思わせることにリソースを割くのを辞める決意をあえてしたのではないか。

 

帽子飛ばして頑張る女性がかっこよくてしばし色々忘れる

以前、親族の軍歴を片っ端から取り寄せて調べていた時期に父方の係累の中で満州で「鳩の世話係」として従軍してた人がいるのを発見したことがありました。

「……戦地でなんでそんなかわいい仕事?」

と思って調べてみると、当時、抗日ゲリラが活発で占領軍が電話線を引いても引いてもすぐ切られて使えなくなってしまう。ゆえに「鳩が一番アテになる」というので、軍鳩がたくさんいたのだそうですね。

東北で食い詰めて、幼いうちに北海道に渡り炭鉱やら原野の開拓やらでどうにか生き延びていたら突然わけもわからず中国大陸につれていかれた我が大叔父の、人生の中の数年間。

それがどれほど先の見えない長い泥試合だったことか、と思いながら多分に身につまされる想いで観ておりました。

(とか思って観ていたら突然大スペクタクルが展開して「ひいいい!」ってなる凄い映画)

 

 




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