『父と僕の終わらない歌』を観てきましたよ。
なんでかって、御年76歳の父が観たいと言ったので付き合ってみた。
たぶん、寺尾聰と松坂慶子が出ているのでなんとなく”自分世代向けの映画”という気がしたんだと思います。
しかしまあ、そういう世代に訴求しやすければなおのこと「アルツハイマー怖いよ映画」みたいのはどうも感心できないんだよなあ、と思いつつ観てたら、隣の席の父は豪快に眠っており、
「こういうのが身につまされてしまうタイプの人でなくてよかったよかった」
と思ったのでありました。
ちなみに我が父は、映画館などでトイレに入って出た瞬間に迷う、という傾向が近年ちょっと出てきた模様。元々はかなり方向感覚の良い人なので「おお、昔はこういうところで迷ったりしない人だったな」と思ったりはします。
わからなくてもちょっと立ち止まって見回してくれれば私がそばにいる場面でも、どういうわけか「こっちだな」と最初に思った方向にむかってずんずん歩いていってしまうという傾向があるようで、その点はなかなか興味深い。
かく言う私は、昔から一貫して方向感覚が絶望的に不足しており、商業施設でトイレに入って、出て来た瞬間に自分の居場所を見失うというのは珍しくもなんともない日常。「ようこそ、方向音痴の世界へ」と思っているのではありました。
認知症当事者で大変な思いをしている人もたくさんいるであろうことを思えば、私が「いや、そんなにいきなり老人扱いしなくても」という感想を持つのもちょっと無責任なところがあるのかもしれないものの、それでもやっぱり
「ヒューマンなドラマでハートをウォーミングするために認知症を使う必要は全然なかないか」とは思うのでありました。
元ネタになった親子youtuberの動画。映画よりこっちの方がおもしろい。