『異端者の家』を観てきました。
世代的にはヒュー・グラントと言われれば「全部のラブコメに出てた人」という印象が強いですが、最近は「本当はこっちをしたかったんじゃないか」って思い直すくらい、いつも楽しそうで素敵ですね。
リチャード・ドーキンスみたいな口調でジョーゼフ・キャンベルみたいなことを言いながらランボー ラスト・ブラッドみたいなことをしているヒュー・グラントの話です。要素が多いな。
最大の発見は「末日聖徒イエス・キリスト教会」ってモルモン教のことだ、と今さら理解したことでした。かつて”モルモン教”って言われた人たちと同じスタイルで布教してる人たちは今でも見かけるけど「モルモン教」って書いた布教パンフレットって見ない、と思っていたら、アレとソレが同じ団体だったのね。学びになりました。
ヒュー・グラントみたいに布教者と話すのが好きな人っていうのは結構居て、とくに大学生なんかは暇だし、自分は頭が良いと思いたがる年頃でもあるから「宗教に勧誘されたから論破してやったぜ」みたいなことを吹聴したがる人は珍しくもなかった気がします。
たぶん布教してる方は慣れていて「論破された」とは別に思っていないし、そもそも話が噛み合わないだけではないか、などとも思いますが、論破王もヒュー・グラントくらいの狂人になるとなんらかの決着をつけないわけにはいかない。最終的に世界が”より頭がおかしいほうが勝つ戦場”だとすると、サバイブもなかなか楽じゃないですね。
私好みの屁理屈ばかりヒュー・グラントが延々とふっかけてくれるので楽しく観たのですが、後ろにいた若者二人組は「何言ってるか全然わかんなかった」と率直な感想を口にしており、まあたしかにサスペンス・ホラーにしては人を選ぶ作品だったかもしれません。
ヒュー・グラントに謎の説得力があるので「あなたたちはイデオロギーのセールスに来たんだろ?」という言い草には、感心してしまった。たしかにそうだよねえ。

ヒュー・グラントといえばアバウト・ア・ボーイが好きです。子役なのにヒュー・グラントに全然負けないニコラス・ホルトもいい。