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『Flow』 ~猫のジェイソン・ボーン

ラトビアの黒猫映画『Flow』を観てきました。

今年度のアカデミー長編アニメ賞ということで、「どれどれ。どんなんや」と。


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この黒猫さんが、首筋のほっそりした感じやら、好奇心の強さやら、動きの俊敏さあたりから察するににたぶん1歳くらいの子なんです。(という具体的な推測をついしてしまうくらい猫リアル)気力体力がどんどん充実してきていて猫としちゃあ、無敵のお年頃です。

 

そんな可愛い子が、気づいたら地球に人間がいなくて、地表にどんどん水が増えてくる状況の真っ只中。状況がまったくわからないけど、ぼんやりしてると死んでしまうから次々となにかしらの手を打っていかなければならないのです。

まさに黒猫界のジェイソン・ボーン。ほんとはすごい困ってるのに困っている暇が全然ない。

敵意があるんだかないんだか想像もつかない生き物に出会ったり、頼んでもないのに懐かれたり、否も応もなく助け合ったり。

セリフがひとつもない世界の中で、黒猫さんはちゃんと旅の旅の仲間を作り、失敗を繰り返し、できることを増やして、生き伸びる自信を身につけていきます。

「泳ぐ」という猫にとってすごい革新的な技術を手に入れた瞬間の「あれ?これ、やっていけるかも?」の感じがまたたまらない。

人間が何千何万と語ってきた成長の物語は、主人公が猫でも、人の言葉を喋らなくても、衝撃的にわかりやすい形でちゃんと伝わるのでありました。

 

うちにいる黒猫は、ちょっと不満があるときに「むーん」って言う癖があるんですが、この『FLOW』の猫さんもわりと「むーん」っていうんですよね。

こんな目に遭ったらうちの子は生きていけるのか、と思ってハンカチ握りしめて観てました。まずは旅の仲間を作りなさい。そして何をしたら仲間に貢献できるのかを考えなさい、我が希望のにゃんよ。

 

 




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