
ミネラル分としてシリカを多く含んだ水を購入して、飲まれている方も多いかと思いますが、個人的には「それってすごく勿体ない」と感じてしまいます。例えば1日1本飲んでいる人であれば、毎月、3,000~4,000円のランニングコストがかかっているということですよね。
シリカというのは、化学的に言うとケイ素という物質で普通に水道水に含まれている物質です。水道水に含まれているシリカの濃度は地域によって異なりますが、「わざわざ購入してまで摂る必要はないかなぁ」と日々感じています。
このシリカという物質は、製造工場などでも話題になることがあり、水処理関係の仕事をしている私としては、かなり身近な存在ですね。
この記事ではシリカについて解説させていただきますので、これからシリカ水を購入しようとご検討の方は、ぜひ、最後まで読んでみてください。

15年間の勤務経験を活かし、ろ過や水処理について情報を発信中。
現在はフリーで工場のろ過・水処理コンサルタントとして活動。
一男一女の父。46歳。
販売されているシリカ水のシリカ濃度は?
| 商品名 | 原産地 | シリカ含有量 (mg/L) | 硬度 (mg/L) | pH | 価格目安 (500mL) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| のむシリカ | 鹿児島県 霧島 | 約97 | 約130 | 約8.2 | 100~150円 | シリカ含有量が高く、まろやかで飲みやすい |
| 日田天領水 | 大分県 日田 | 約30 | 約32 | 約8.3 | 130円前後 | 軟水寄りのアルカリ性で飲みやすい |
| シリカビヨンド | 日本(※) | 約115 | 約158 | 約7.9 | 140円前後 | 高めのシリカ含有量が特徴 |
| Icelandic Glacial | アイスランド | 約35 | 約68 | 約8.4 | 150~200円 | 軟水に近くすっきりとした味わい |
| 富士山の天然水 | 静岡県 富士山麓 | 約20 | 約30 | 約7.5 | 80~100円 | 日本の軟水で飲みやすく、ミネラル分は控えめ |
シリカ水は色々なメーカーから販売されていますが、シリカ水の含有しているシリカの量は500mLのペットボトルで80~100mg前後が多いですね。
これを濃度で考えると160~200mg/Lということになります。つまり1Lあたり160~200mgのシリカが入っているということです。
単純に濃度だけ考えると水道水よりもシリカ濃度が高いですが、わざわざ購入して飲むほどのものでしょうか。
水道水のシリカ濃度は?
冒頭にも書かせていただいた通り、水道水にもシリカは含有しています。ただ、水道水の場合は、水道水のもとになる水の水質次第なので、地域によってシリカ含有量は変わりますね。
シリカはケイ素という成分で火山灰の多い地域ではシリカも多くなります。例えば静岡県や長野県、九州地方は火山があるので水道水のシリカ濃度は高いです。
一方、火山のない地域はシリカ濃度が低いです。ただ、低いといっても全くシリカがないわけではないですね。
地域別のシリカ濃度は
- 九州⇒50mg/L
- 愛知県⇒10mg/L
- 長野県⇒40mg/L
- 静岡県⇒30mg/L
- 東京都⇒20mg/L
という感じです。シリカ水のシリカ濃度が160~200mg/Lなので、それと比較すると低いですが、その分、量を飲めば同じだけシリカを摂ることができます。
シリカ水500mL(ペットボトル1本)と同じだけシリカと摂ろうとした場合には、下記の量の水を飲む必要があります。
- 九州⇒50mg/L⇒2L
- 愛知県⇒10mg/L⇒10L
- 長野県⇒40mg/L⇒2.5L
- 静岡県⇒30mg/L⇒3.5L
- 東京都⇒20mg/L⇒5L
九州や長野県であれば、飲めない量ではないですよね。価格差を考えれば、水道水を飲んだ方が圧倒的にコストパフォーマンスは高いです。
シリカ水と水道水の価格比較
水道水の場合、水質以外に価格も地域によって違います。理由は水道水を造る処理方法が違うからですね。例えば、水道水のもとになる水がきれいであれば処理工程が少なくなるし、汚れていれば複雑な処理が必要になります。
とは言ってもかなり水道水は安いですが
- シリカ水500mL:100~150円
- 水道水500mL:0.1~0.15円
約1,000倍の差があります。
水道水を飲んでシリカ水と同じ量のシリカを摂る場合、飲む水の量は増えてしまいますが、これだけ金額差があると水道水で良いのではと感じてしまいます。
水道水であれば、2L飲んでも0.4~0.6円と言う価格です。
水道水を飲むことに抵抗のある方へ
シリカ水と水道水のコスト比較は説明させていただいた通りですが、それでも水道水を飲むのは抵抗があるという方がいらっしゃると思います。
- 水道水の安全なのか
- 塩素(カルキ)臭が嫌だ
などなど、水道水を嫌がる理由はこんな感じですよね。
<水道水は安全なのか>
法律で決められた厳しい水質基準があるので、日本の水道水は安全です。シリカ水などのミネラルウォーターは水道とは違い食品衛生法に基づいていますが、ぶっちゃけた話、水に関しては食品衛生法より水道の水質基準の方が厳しいです。
<塩素(カルキ)臭が嫌だ>
水道水を飲むとカルキ臭がきつかったり、生臭い匂臭いのする時がありますが、これは殺菌のために添加されている塩素が原因ですね。安全に飲むためにはこの塩素は重要ですが、飲み水のクオリティを下げてしまっていますよね。
水道水をおいしく飲むための対策は浄水器
市販されている浄水器も業務用の浄水器も構造はほとんど同じです。
- 異物のろ過(微粒子の除去)
- 活性炭ろ過(塩素の分解、有機物の除去)
世の中に出回っている浄水器には、すべて活性炭が入っています。この活性炭は塩素を分解する作用があって、且つ、有機物を吸着する作用もあるので、活性炭入りの浄水器を使用すれば、無味無臭の水になります。
水道水の飲むことに抵抗のある方は、安い浄水器で良いので、水道の蛇口に取り付けてみてはいかがでしょうか。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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