やってしまいました。11月21日の横浜は快晴の夜を迎え、ベランダから土星の撮影をしていたのですが、シーイングがとにかく悪く、あまりまともに写りませんでした。それではもったいないと思い、深夜から Askar FMA180 pro で M42 と馬頭星雲のツーショットを撮っていたのですが…
赤道儀は AM3 です。AM3 は子午線越えに制限があって、ASI Mount で設定しても子午線越えから1時間後までしか追尾を続行できません。
制限に達すると自動的に追尾が止まります。この夜は久々にモノクロ冷却CMOSカメラとフィルターホイール(ASI294MM Pro + EFWmini)を使って撮影していたのですが、Ha→R/G/B→Lの順に撮っていて、最後のLの撮影を始めたあたりで追尾が止まりました。
ここから再度自動導入すると子午線反転できます。いつもならベランダの柵に鏡筒の接眼部がぶつかってしまうのでやらないのですが、今回は鏡筒の短い FMA180 pro だったので、これなら大丈夫か?と思ってやってみたのです。
実際その点は大丈夫でした。反転中、ケーブルが赤道儀に巻き付く感じになってきましたが、手でケーブルを上に上げて鏡筒をくぐらせるようにしてケーブルを反対側に避けることで難を逃れ… と思ったら突然「バキバキバキッ!」という嫌な音が…
一体何事!?カメラに繋がる電源ケーブルもUSBケーブルも避けたはず… 慌てて赤道儀を止めて確認するとカメラのUSBハブからフィルターホイールに繋がるケーブルが赤道儀のどこかに引っかかって引きちぎられそうになっていました。
慌ててケーブルを引き抜いたのでどこにひっかかっていたのかは定かではないのですが、赤道儀の方位調整ネジまたは高度調整ネジのツマミに引っかかったのだと思います。正直このケーブルがこんな形で引っかかるのは予想していませんでした…
部屋のモニターを見るとカメラに映像は来ているのでカメラは無事?フィルターホイールは?と、気が動転していたので抜いたケーブルを戻してフィルターホイールが動くか確認しようとしたのですが、PCからUSBの接続通知音が一瞬出てすぐ切断通知の音がする感じでどうしても繋がらないようです。
よく見るとカメラ内蔵のUSBハブが完全に壊れていました。2ポートが縦に並んだハブなのですが、片方はベロの部分がへし折れて、もう片方は潰れてしまってどちらも使えません。下は撤収後に撮った写真です。
よく見ると、へし折れたベロのプラスチックの部分はUSBケーブルのコネクタの中に刺さっていました。ハブの中にはベロの端子の部分だけむき出しで残っています。こんなところにUSBコネクタ突っ込んでよくショートしなかったなと思うとゾッとします。その点は運が良かったかも…
フィルターホイールはUSBケーブルでPCと直結すると正常に認識され、ホイールも普通に制御できました。これはカメラそのものとは連動しておらず、単にハブを通じてPCと接続しているだけなので、直結運用で普通に使えるようです。
この期に及んでまだ撮影を続行できないかと思っていたのですが、部屋のPCからベランダに引いたUSB延長ケーブル(リピーターケーブル)は2本しかなく、カメラとフィルターホイールを繋ぐとガイドカメラに繋ぐ分が足りないので諦めました…
その後ダークとフラットを撮って撤収しました。とにかく気が動転していてダークとフラットの撮影でも操作ミスを連発してしまいましたが、カメラのセンサーと冷却機構、フィルターホイールのホイール制御等には問題がないのを確認できた、はず…
というわけで、ASI294MM Pro (196,400円(税込))を壊してしまいました。撮影は可能なもののこのまま使って大丈夫なのか… ハブが使えないだけでも結構痛手です。修理に出した方がいいのかなぁ。
似たような破損状況で修理に出した方のブログによると、中国の本社工場での修理になり1ヶ月半くらいかかる、基盤交換は2,2000円、USBソケットだけなら6,500円から、とのこと。
まあ、買い換えるよりはずっと安いですが、1ヶ月半かぁ…
そんなわけで、元々子午線反転には苦手意識があったのですが、ますます怖くなってしまいました。子午線反転はケーブリングに注意してれば問題ないよ、って話も聞きますし、実際リモート天文台とかではそうしてるわけですが…
深夜で注意力が落ちていたのは事実ですが、フィルターホイールのケーブルが引っかかるのは完全に想定外だったので、たぶん注意していても回避できなかったと思います。
まあ特別短い鏡筒だったからこそのトラブルで、普通なら起こらない気もしますが、皆さんもご注意を…


