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環が消えそうで消えない土星 (2025/11/15)

11月15日の夜に土星を撮りました。土曜日なので土星を、というわけではなくて、環の「準消失」が迫った環の細い土星を撮っておこうと無理を押して撮影しました。このところ無茶苦茶忙しくてこの日も休日出勤だったのですが、日曜は休みだし、次いつ撮れるか天候的にも体力的にもわからないので…

今年の春は土星の「環の消失」が2回あったのですが、

これは条件の悪さと天候の悪さで見ることができませんでした。それで終わりだと思っていたら11月に「準消失」というのがあるんですね。最近まで知りませんでした。


11月24日、地球から見て土星の環の傾きがほぼゼロとなり、前後しばらくの期間は環がほとんど見えなくなるという、環の「準消失」現象が起こる。

...(中略)...環の傾きは7月ごろに一時的な極大を迎えたが、地球と土星の位置関係によって再び傾きが小さくなり、11月24日に約0.45度(土星面の中央緯度の絶対値)で極小となる。この前後の期間、11月中旬から12月上旬にかけては傾きが0.5度(同前)未満で、環を見ることは非常に難しいだろう。どのように見える(見えない)か、実際に望遠鏡で確認したり撮影したりして確かめたい。
2025年11月24日 土星の環の準消失 - アストロアーツ

というわけで久々の惑星撮影だったのですが、11月も後半になって寒気が入ってきているのでシーイングが悪い… 激しく揺らぐ星像のせいでピントが全然追い込めなかったのですが、土星は既に南中を過ぎて西に傾きかけていた上、この日は曇り空の晴れ間を狙っての撮影だったので、ついつい時間惜しさにそのまま撮影。

この時期はフリップミラーの操作等のためにベランダのサッシを開けしめすると部屋の暖気の影響で星像がブレブレになるので換気扇を回して部屋を冷やしてから撮影するのですが、この日は換気が進まないうちに撮影開始しました。換気が進んでからも星像が安定しないなと思ったら案の定ピントが合っていませんでした。

ピントを合わせ直して撮影再開したのですが雲が広がってきて撮影終了。まともに撮れたのはLとRGB各1本だけでした。これではLRGB合成もできないのでRGBの分だけ仕上げたのがこちら。

土星とタイタン (2025/11/15 21:27)
土星とタイタン (2025/11/15 21:27)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F41.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / ZWO AM3 / ZWO ASI662MC (Gain 510), SharpCap 4.1.12946.0 / 露出 25ms x 1500/3000 をスタック処理 / AutoStakkert!4 3.1.4, RegiStax 6.1.0.8, Lightroom Classic

環が細いです。今まで見た中で一番細いですね。土星から生えた棘みたいになっていて、知らずに見れば元が丸い環だとはわからないくらいです。

土星面の赤道より少し上(北)にある黒い帯は環の影です。太陽が少し下(南)の方から照らしているので影が北半球に落ちています。

環の左側と土星の間に切れ目があるように見えるのは環に落ちた土星の影です。環は地球から見てわずかに仰向く(環の手前が上を向く)形になっているので、棘みたいに見えているところの上半分が環の土星より手前の側、下半分が土星より後ろ側で、下半分の方に影が落ちてこんなふうに見えています。

土星の左の方に見えている衛星がタイタンです。今回は別処理して合成ではなく Lightroom Classic の現像処理で露出をプラス補正しつつハイライトを下げる、という処理で輝度差を抑えています。暗くて茶色っぽく見えていますが、黄色い大気の色が写っています。

今回はカラーカメラに8月に買った ASI662MC を使いました。

感度が高いとの話でしたが、まあ、確かにそうかも。ピクセルサイズは ASI290MC と同じなのですが、センサーの有効画素数が少し減っています。

ASI290MC が 1936 x 1096 ピクセルで Full-HD より少し大きめなのに対して、ASI662MC は Full-HD ピッタリの 1920 x 1080 ピクセルです。まあ惑星撮影では撮影中に惑星がドリフトするので写野の端の方はどうせ使えないのですが、衛星を一緒に撮りたい時とか写野に余裕がある方がいいのでちょっと微妙かも。

赤道儀は ZWO AM3 です。ピリオディックモーションの大きい波動歯車赤道儀で惑星撮影はどんなもんかというのはありましたが、口径18cm程度の望遠鏡で撮る分にはさほど問題にはならない感じです。

普通の赤道儀でも撮ってるうちに惑星がフレーム中心から外れていくのですが、ズレていくスピードが少し速いかな?ぐらいの印象。それよりもバックラッシュがほとんどなくて、フレーミングの調整がピタッと決まるメリットが勝る気がします。もっと大口径で分解能の高い鏡筒で撮影する場合は別かもしれませんが。

というわけで、土星の環の「準消失」とその前後期間はなるべく土星を撮ろうと思います。とはいえ、24日もそこまで「消失」という感じではないかも?

天文年鑑 2025年版』p151 の表のBが環の傾きに相当するようなのですが、11月から12月にかけてはずっと-0.4度。表には環の視短径も載っていてこれもずっと0.3秒。0.01度台の変動はあるんでしょうけど、15日の時点でこれだけ見えているので… 果たして「準消失」は言い過ぎなのかどうなのか?




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